過去の投稿2007年3月4日

3月4日

★   春は、卒業、入学、就職と移動の季節です。私どもの教会も、今春、3名の家族を送り出さなければならなくなります。会員と契約の子たち、そしてご主人たち、しかもせっかく、求道を始められた方も・・・。牧師としては、実に悲しく、寂しい思いを禁じ得ません。会社員であれば、ご主人方の転勤をどうすることもできません。そのような時代状況にあって、教会形成を堅固になすことは、よりいっそうの聖書に立った教会の形成と信仰とが求められるでしょう。ご本人たちが一番、不安でもあるかと思います。何よりも、教会生活が祝福されますようにと祈ります。 出来る限り、送別のときを持ちたいと思います。本日の委員会でも、話し合わなければなりません。

☆   先週の読書会には、16名の出席者が与えられ、「ディアコニアとしての靖国問題」を読みました。多くの仲間たちとこの地味な学びが継続できることは、私どもの大きな喜びです。しかし、日本の現実は、教育基本法改悪にともない、先週も最高裁が「国歌伴奏裁判」に合憲の判決を下しました。国歌とされた、「君が代」を式典において、小学校音楽教師に伴奏を命じ、これに従わなかったことをもって、公務員の職務命令違反とし、戒告処分されたのです。国旗国歌法の制定、教育基本法改悪の法整備によって、いよいよ、締め付けが厳しくなってきます。ときまさに、卒業式シーズンですから、これに間に合うように判決を下したのでしょう。一人の判事が反対意見を述べられたとのことです。朝日新聞の社説は、抗議の意見を表明していました。読書会でも取り上げられた「在韓軍人軍属裁判」も、2006年5月に東京地裁は、訴えを棄却していまいました。読書会から一日、月曜日に、彼らは、あらたに靖国合祀取り消し訴訟を東京地裁に提訴したとの新聞記事を読みました。これは、韓国人の被害者を支援するディアコニアという視点もありますが、この裁判自体が、すでに、この国の戦争責任と戦後責任、そしてなによりも現在の猛烈な勢いで進められる、戦争する国家体制の完成を阻止する、政治的なディアコニアでもあると思います。

★   一人の高校生が、「このような勉強会をしているだけで、良いの・・・?」わたしは、「先ず、学んで行くことが大切である。ディアコニアの精神と志が深められること。世界、社会で起こっている現実を、聖書的に認識するために、学びが必要である。そこから、やがて何かが生まれるだろう。焦らずに、することが大切である。」このような主旨で答えました。

☆   新たな年度の大会教育委員会に○○○○が加わってくださり、第一回の委員会を開催しました。既に皆様にも祈っていただいております、日本キリスト改革派教会の「信徒の手引き」改訂の作業も、進みます。そして、何よりも、嬉しかったことは、今回の委員会で、青少年伝道推進のための下働きを教育委員会として模索する方向が確定したことです。日本キリスト改革派教会の弱点は、先ず伝道者が、伝道する「スキル」を十分に磨いていないことであるかと思います。特に、それは、青少年伝道において顕著です。そこを突破するために・・・。改革派信仰を、生き生きと生きる青少年・・・。彼らを生み出し、育て上げるための「集会・キャンプ」・・・。緊急の課題であるのに、手がつけられていなかったように思うのです。しかし、「手ほどの雲」が見えてきたように思います。なお、お祈り下さい。

★   「教会学校教案誌」も、今春で、実に、7周年を迎えます。ある歴史に強い委員が、日本キリスト改革派教会の歴史のなかで、「教会学校教案誌」じしんの定期刊行は初めてのことですが、その他の定期刊行物としても(機関誌などをのぞいて)、これだけ継続したものはないとのこと。立ち上げた私自身も、このような形でここまで継続できるとは考えていませんでした。これを支えてくださった編集部の奉仕なしには、考えられません。いったい、どれだけの時間がこの業に捧げられたことでしょうか。毎回、日本キリスト改革派教会内だけでも300部が購読されています。60を越える教会が採用しておられます。日本キリスト改革派教会以外に、公式の販売ルートに載せれば、なお多くの方々の益にもなるでしょう。わたし自身は、とにかく、この「教案誌」を発行すれば、満足なのでは、まったくありません。これで、実際に豊かな実りが与えられることです。地域の子どもたちが一人でも集められるような日曜学校になることです。契約の子らが、喜んで教会に通い、信仰を告白し、訓練されて、主の働き人になることです。

☆   外の掲示板をご覧くださった方も多いでしょう。実にすばらしいものです。手書きの文字には力があります。この掲示板の奉仕も、重要です。そして、毎週の説教題の掲示も、一人の委員がまったく休むこともなく、続けておられます。伝道する教会、ディアコニアとしての伝道。子どもたちへの伝道。力を集めましょう。