過去の投稿2010年12月19日

12月19日

★  おめでとうございます!クリスマス、おめでとうございます!
わたしは、ときどき説教の冒頭で、おめでとうと挨拶いたします。祝福を告げるのです。礼拝を捧げることができる、今、できている。まさに、それに勝る祝福も幸福も、地上にありません。ですから、まさに「適切」な言葉のはずです。それが分かっている人、つまりキリスト者にとって、今日の礼拝式はやはり特別です。私どもが(=もともと神の民ではなく、礼拝する特権を与えられていなかった異邦人)このように礼拝を捧げる特権、恵みに浴することができたのは、ただ、御子が「処女マリアより肉体を受けて人とな」(ニカヤ信条)られたから、「おとめマリアより産まれ」(使徒信条)たからです。御子の「受肉」にあるからです。まことの神がまことの人となられたからです。インマヌエルの出来事が起こったからです。今朝、あのマリアに天使を通して告げられた「おめでとう恵まれた方」という祝福の挨拶を、皆さまと深く聴きとり、感謝を捧げ、御名を賛美する礼拝をささげたいと思います。

☆  今朝の礼拝式も、マタイによる福音書の第11章25節~30節の主イエスの御言葉を聴いて礼拝を捧げます。待降節を、この御言葉によって導かれることとなるとは、わたしの計画ではありませんでした。しかし今、心から感謝しています。御子イエスさまが天に目を向け、「天地の主である父よ」と呼びかけ、祈られました。この主の祈りの(言葉の)中でこそ、私どもは三位一体の神を知ることができたのです。御父を知り、御子を知り、そして聖霊を知ることができました。しかもまさに祈祷会でニカヤ信条を学び、ちょうど三位一体と御父の教理を学んだのです。実に、幸いでした。

★  祈祷会で教理を学ぶこと、それがどれほど大切であるかを思います。先週は、「何故、わたしたちは神を【父】とお呼びするのか」をめぐって、考えて頂きました。祈祷会に出席できず、この学びに与れない方々のことを思うと、いよいよ胸が痛みます。人生の目的は「神を知ること」であると、子どもカテキズムの問い一にあります。これは、カルバンのジュネーブカテキズムの問い一にあるものです。先週の説教は、「大人」「幼子」をめぐって語りました。人間が、キリスト者がまさに成熟した人格、整えられた弟子となるために、神を知ること以外にありません。それを説教では、イエスさまと対話すること、イエスさまと出会う事、話し合うことだと申しました。その場所は、礼拝式です。けれども同時に、それが対話の場所であることも、対話を深めるためにも、聖書を、教理を体系的に、筋道たてて、しかも深く知ることが必須です。説教も聖書も、まるごと聴きとり、読むことがなければ、真実の出会いにはなりません。「聞きかじり」とか「つまみ食い」では、生けるイエスさまとの出会い、対話になりません。つまり、知識(神知識=神との交わり)の面と私どもの信仰の姿勢(かまえ)とが問われています。朝夕の祈祷会を、何としても大切にしてください。主日の祈祷会も、その何分の一しか学べませんが、けれども、毎週のニカヤ信条の告白が感謝と賛美と喜びの源となるためにも、祈祷会への出席をあらためて呼びかけます。

☆   クリスマス。それは、インマヌエル(神、我らとともにいます)が実現したときです。私どもは、イエスさまのご降誕によって、神と共に生きるようにと決定的に招かれているのです。クリスマスは、御父から、インマヌエルの主なるイエスさまがプレゼントされた日です。クリスマスを祝う、感謝するためには、このプレゼントをきちんと受け取ることにまさって大切なことはありません。どこで受け取り、どこで感謝するのでしょうか。それは、私どもの「居場所」を問うことに通じます。私どもがどこで生きるのか、生きる空間、場所が問われます。それこそ教会。それこそ、主日礼拝式に他なりません。礼拝式に出席するということは、父と子と聖霊との一つの交わり、その真ん中に座っている、生かされているということです。そんなすごいことが、毎週、この地上で起こっている!それを自分が体験している・・・。そのような「真理」にどれほど深く、コミットできるか、キリスト者のだいご味はそこにあります。いよいよ、この恵みを深く体験しましょう。

★   先週、母から電話で、叔母の容態が芳しくないと、電話を受けました。未信者です。何とか、伝道をと思います。しかし、もともと痴呆の状態もあり・・・、困難が予想されます。先週、ひとりの委員がご実家の法要に・・・。ほとんどの日本人キリスト者たちは、家族伝道の緊急性が問われているだろうと思います。私どもの日頃の伝道、証しの姿勢が問われているということを意味します。折しも、皆さまに、葬儀依頼書を再配布しています。自分の葬儀について考えながら、家族、親戚、友人の「永遠」「救い」についても祈るときです。何より、今週木曜夜、今年、教会へ誘う最後のしかし最大のチャンスがあります。

☆  先週は、クリスマスキャロル(インターネットラジオ)を流して、説教準備・・・。とてもよいです。今週も・・・。