過去の投稿2006年5月7日

5月7日

☆ 先週は、大阪グランキューブで、およそ1,600名の日本キリスト改革派教会の会員が北海道から沖縄から集まりました。東関東中会の設立願いが可決され、終末の希望に関する信仰の宣言の採択が可決されました。 二つの講演が、信徒大会の主眼目でした。神戸改革派神学校の牧田校長が、終末の宣言の起草者としての責任からの講演。二日目にはこれからの指導者の世代の代表としての仙台教会の吉田隆先生でした。お二人の講演を伺いながら、わたしは、とても励まされました。

★  私どもは、創立宣言と20周年宣言に導かれて、名古屋岩の上伝道所の教会形成をなしてまいりました。とりわけ、「創立20周年宣言を生きる教会」という年間主題を掲げて、すでに3年目を迎え、「聖霊の力あふれる教会の形成」を目指し続けました。牧田校長は、20周年宣言の「申し子」を自認されています。「生命、祈り、生ける、あふれる、躍動する」・・・という文言がちりばめられているこの宣言を、どのように具現化するのか、これが、40年前から牧田先生たちが真剣に取り組まれた事柄であり、「終末の希望の宣言」もまた、その実りであると理解してよいわけです。私どもは、これまで、創立宣言でうたわれた制度的教会の形成こそ、日本の教会の宿願であり、神と日本への至高の愛の表現であるとの確信をいよいよ深めてまいりました。しかし同時に、そのような制度を整えた教会は、聖霊の命に満たされていなければ、創立宣言の高き目標を実現することは、その前段階ですでに、「頓挫」してしまいます。いずれにしろ、私どもの教会形成とは、日本キリスト改革派教会の現在の課題をその中心で担うことを意味しているのです。

☆  60周年以降の歩みをつくるのは、全国に散らされた各個教会、伝道所の実践にこそ求められます。私どもにとっては、名古屋の南部地域における日本キリスト改革派教会を代表している存在です。この地域の方がにとっての、日本キリスト改革派教会は、私どもの教会のことになる・・・のです。私どもが、日本キリスト改革派教会の実質を獲得する・・・と祈り求めて、すでに7年を過ぎていますが、いよいよ、この地におけるキリストの主権の確立、福音宣教にまい進したいと思います。

★  牧田先生は、宣言が、信仰告白として整えられる前に、「信仰問答」作成の可能性を訴えました。すでに、「子どもカテキズム」が「教会学校教案誌」の副読本として存在していますが、牧田先生が、公に「子どものカテキズム」を整えてくださることの責任を公にされたように・・・わたしには聞こえました。

☆  吉田先生は、教会の執事的奉仕、愛の業を強調されました。カルバンのジュネーブ教会は、礼拝の改革運動を始めるその最初に、神学校(アカデミー)を設立した「のではなく」、福祉の働きをはじめたのであって、改革派教会とは、もともとそのような教会であると主張されました。福音が生きられるところに、宗教改革運動が豊かに結実した道を指し示しているのです。その意味では、私どもが、今年、開拓12年目に始めて教会のディアコニア(執事的奉仕)を課題にしたこととまったく通じています。仙台教会での実践を、伺いたいと思いますが、私どもは、あせらず、しかし、前向きに、教会の社会に向けての執事的奉仕の道を求めてまいりたいと思います。(教会内の執事的奉仕を忘れるわけには行きませんが!)改革教会が執事職を教会の職務において必須としたことを、忘れるなら、改革教会の伝統を正しく継承しているとはいえないということを、わたしどもの教会もまた、心に刻んでまいりましょう。そのためには、伝道所委員会とそして、特に姉妹会の奉仕が問われている、そう思います。

☆  「教会の生命は礼拝にある。」という20周年宣言の言葉を、吉田牧師は、「礼拝の生命は、福音にある」と仰いました。牧田先生は、説教の「革新」と仰いました。福音は、説教において現実化されますが、革新されなければならないほどの説教の現実がある・・・ということでしょう。牧師が問われているわけです。また、ミッションフィールドである日本の教師は、教師イメージから伝道者イメージで自他ともにあるべきことも指摘されました。伝道する教会として再生されることが、閉会礼拝の片岡先生のメッセージ、チャレンジでもあったように思います。「わたしたちの教会に来れば、天国がわかる」「天国はここにある」そのような礼拝式をささげること・・・。これこそまた、名古屋岩の上伝道所が、ずっと祈り求めていることそのものでした。イエス・キリストの臨在を明らかにするための礼拝式!そのためには、説教者と会員の礼拝姿勢が問われます。私どもは、礼拝式を毎週、「受け」に来るのではなく、「捧げ」に通っているわけです。
 出席された兄姉の感想を分かち会えれば幸いです。全国から出席された兄姉たちが、この講演に真実に応答すれば、必ず、日本キリスト改革派教会は、創立の志を実現でき、神が勝利させてくださいます!!