過去の投稿2007年5月21日

5月20日

★  先週の親子合同礼拝式には、70脚用意した椅子のすべてが用いられました。ご父兄の出席。これこそ、私どもの大きな喜びとなりました。一人のお母さまが、お子様が、「教会に通うようになって、落ち着いてきた・・・」とのこと。日曜学校の教師方の喜びもひとしおです。改めて感謝したもう一つのことは、親子合同礼拝式での1時間の礼拝時間、25分もの説教に、子どもたちが集中してくれることです。最近では、中学・高校、はては大学、父兄参観などでも、教室での私語が交わされると聞きます。その意味では、それだけでも子どもたちの礼拝体験は、有意義ということになるでしょう。もとより、「枝葉」のことです。大切なのは、 主イエス・キリストとの交わりです。親子合同礼拝式を誰よりもお喜びくださるのは、父なる御神です。

☆   チャペルコンサートも、「アンサンブル・フリーデン」のすばらしいご奉仕に、音楽による豊かなときを楽しむことができました。これまでは、オルガン、ハープと単独の楽器、演奏者でした。それが、一気に11名の演奏者たちです。何よりも嬉しいことは、伝道新聞をご覧くださって新来者が起されたことです。今回は、伝道月間、伝道新聞への問い合わせが皆無でしたから、不安のなか、祈らされました。祈祷会での祈りの答えが与えられたのです。何よりも会員のご両親、ご家族の出席。これこそ、私どもの最大の喜びです。

★  「フェリクス基金」のご紹介を、○○ 教授がしてくださいました。それに答えて2万円あまりの募金が捧げられました。日本のお金は、インドでは、大きな価値になります。カースト制度の下、農村貧困者の児童のための教育、学校の建設のために、年間200万円ほどあれば安定した事業が継続できるとのこと。フェリクス牧師の働きを支えるこのわずかな募金が、尊く用いられますように。ディアコニアに生きる教会として、これを一回限りのことにしたくない・・・。立ち上げられている「ディアコニア委員会」として、いかがでしょうか。

☆   コンサートの司会者の 姉妹が突然の高熱。ピンチヒッターが決まったのは、お昼のときです。渡辺委員が責任をもって担ってくださいました。落ち着いてとても良くなしてくださいました。会員の奉仕によって教会の働きは担われます。誰にもできることではないでしょう・・・、しかし、同時に、祈ればできる・・・、そのことも思わされました。

★  本日は、いよいよ伝道月間のメインイベント(?!)です。3年ぶりの外部講師です。岩崎謙先生は、神戸改革派神学校の講師です。神学生の教育、訓練の責任者です。しかも、説教学を担当されておられます。修めるべき神学の諸学科の「冠」が「説教」ですから、まさに神学教育の頂点です。その意味で、本日の中高生、日曜学校での説教、主日礼拝説教を、最も楽しみにしているのは、牧師であるわたしかもしれません。

☆   先生は、牧師のご子息です。父君は、大会開拓伝道として福岡の長岡の地で伝道、牧会されました。幼い頃より、信仰の空気の中で育まれ、今や、日本キリスト改革派教会全体を指導することが期待されている器です。昨年まで、大会教育委員会で、ご一緒させていただき、よい交わりが与えられました。現在は、 教育委員会から発行した「教育機関誌・試行版」を、正式に発行するための準備委員会の長となられています。この「機関誌」の企ては、先生の決意なしには、このような形になりませんでした。60周年以降の私どもの教会の一つの希望が、この機関誌発行ではないか、そう期待しています。

★  先週は、福音主義神学会中部部会の公開講演会に出席しました。東京キリスト教大学○○ の発題「日本伝道のこれから-家の教会運動の実践神学的検討-」を伺いました。「家の教会運動」をどのように神学的に検討するのか・・・。予想に反し、運動の紹介に終始され、それを神学的に検討、批判するというものではありませんでした。神学会でのわたしの務めは、今年度で終わりましたが、つくづく、私どもが置かれている日本の教界の現実の前途多難さを思わされました。「福音派」と呼ばれる諸教会が、戦後の日本のキリスト教史のなかで評価されるべきことは、当然のことです。しかしながら、今日、「宣教学」を専門にされている若い研究者が、宗教改革者たちの神学、教会論をきちんと継承することなしに、「文化脈化」と言って、現代にマッチする新しいキリスト教を生み出す運動を批判的に検証できないことは、日本の教会にとって致命傷になると思わされました。暗澹たる思いで、帰路に着きました。私どもは、どんなに「古い」「堅い」(?!)などと言われようと、例えば渡辺信夫先生の近著、「カルヴァンのキリスト教綱要を読む」に、学びつつ、カルバンやウエストミンスター信仰基準の学びを積み重ね、血肉とすることが、重要です。

☆   本日、近隣の日本キリスト改革派教会に多くの学生が出席しています。キリスト教を知るもっとも大切な道、それは、主日礼拝式に出席することです。ほとんどの学生は、初体験の世界・・・。心から祈ります。