過去の投稿2008年9月21日

9月21日

★    先週は、「プレ50周年」という主題で、中部中会信徒研修会を、はじめての場所で開催しました。例年通り、400名ほどの兄弟姉妹が集いました。「50周年委員会」の二人の若い委員が講演者に立てられました。改定された新しい草稿は、この研修会で、初めて見ました。第一講演の後、一人の伝道所委員が仰いました。「木下先生のお話は、相馬先生と同じですねぇ。」 わたしは、「同じ改革派ですからね。」すかさず、「でも、違う先生もいますよね」「うーん、そうですねぇ・・・」春に行われた四教会合同研修会でわたしが語ったのは、説教と礼典、とくに説教の問題でした。祈祷会でも学びなおしました。

   木下教師が「説教と礼典」という「真の教会がどこにあるのかという【しるし】」に集中したのは、これを「50周年宣言」の要とすべきという起草者たちの主張だからです。教会の「しるし」は、標識、マークスとも言います。これは、教会の改革者たちが、自分たちの教会が福音の命から大幅にそれてしまい、もはやキリストの教会として立ち行かなくなってしまったとき、その克服の要とされたのです。すべてのプロテスタント(福音主義教会)の根本的主張です。説教と聖礼典、これは、真のキリストの教会がどこにあるのかを、明らかにする目に見える、恵みの手段であり、言わば、神の制度として、神が立てられたものです。その意味で、改革者たちは、福音の本質へと至る筋道を、恵みの手段としての御言葉と礼典の真実の回復にこそ求め、否、再発見したのです。まさに、その通り!!です。しかしそれは、彼らが、神学の教科書で学んで、 獲得した真理ではなく、自分たちの体験的な理解として、聖書に教えられたからです。 「しるし」は目に見えます。しかし、あれから500年。もしも、この「しるし」に「立てこもる」ようなあり方で行けば、改革者たちは、もう一度、改革運動を起こすしかないのではないかと、真剣に考えています。

  ・・・・先週の朝と夕の祈祷会では、講演について、宣言草案について、熱く語らざるを得ませんでした。許されれば、この欄に、次回、続きを記したいと思います。結論だけを記せば、「教会のディアコニア」にこそ至るはずです!!

☆   先週、名古屋キリスト教社会館のミッション(キリスト教)委員会に出席しました。社会館は、伊勢湾台風で被災した方々を、教派を越えたキリスト者たち(海外を含め)がボランティアで助ける働きのなかから、立ち上げられたものです。まさにボランティアの「はしり」です。当時のキリスト者たちのディアコニアは、地域の方々に歓迎されたのです。

ディアコニアに生きる教会を目指す教会の牧師としては、忙しくても、やはり出席しなければと思いました。まさに牧師のボランティアです。ただし、評議員として名前だけ連ねていて、ほとんど貢献していない実情です。しかし、前理事長によって、新しく社会館のなかに、創立のスピリットを継承しなければとの危機感からこの委員会が立ち上げられました。これだけは、何としても出席をと考えています。しかし、その席で牧師はわたし一人。出席委員の内、半分は未信者の方です。最初に聖書を読んで、「黙祷」、終わりの祈りもありませんでした。名古屋市では、大きな福祉施設です。職員250名を擁するのです。ところが、キリスト者の職員は4名ほど!!とのこと。これでどうやって、「キリスト教」を冠した施設となりうるのでしょうか。

さまざまな要因がありますが、教会の責任を回避することはできないと思います。つまり、「よき人材」を送り出せなかったということです。岩の上教会の深い祈りとすべきではないでしょうか。主イエス・キリストに救われた私どもが、もとより、世俗のさまざまな領域に派遣され、証しに生きるすばらしさと、責任の重さを思います。しかしその一方で、キリスト者でしかできない「働き場」に、赴くことは、さらに責任と価値を思います。急務です。キリスト者が、社会館で働くなら、おそらく世俗の職場よりさらに厳しい状況に身を置くことは、明白です。(こんなことを言うから、しり込みされてしまうのかもしれません・・・。)契約の子に期待すべきでしょうか。いずれにしろ、「牧師のための祈祷課題」のところで、この施設のことは、必ず、皆様の執り成しの祈りに上げられています。「キリスト教」の地域社会へのディアコニアとして、なお、お祈りしてください。

★   先週、先々週とCBCの「キリストへの時間」は、わたしの担当でした。(恥ずかしながら、自分の放送を聞き逃しました!)研修会で、何人かの方が声を掛けて下さいました。  姉のお嬢様が、偶然?聞いて下さったことは、特別の喜びでした。さらに、わざわざ、お電話を掛けて下さった方がおられました。そのキリスト者の、お母さまが、初めてキリスト教に心を動かされた由。連絡先を探し出してくださいました。土岐市在住の方ですから、多治見教会へのお誘いのお便りをしたためました。電波に乗って、中部圏の「まだ隠されている」神の民になお届けられますように・・・。