過去の投稿2010年5月23日

5月23日

☆   本日は、聖霊降臨祭を祝います。キリスト教の三大祭の一つです。降誕祭(クリスマス、キリストのご降誕日と定めた12月25日の直前にあたる主の日)、そして復活祭(イースター、十字架について私たちの罪の贖いの代価として死んでくださった主イエス・キリストが三日目に墓から甦られた記念日。春分の日のあとの最初の満月の直後の主の日、最も大切な祝祭)、そして三番目が、本日の聖霊降臨祭(ペンテコステ)です。これは、復活祭後、50日目の主の日【今年の復活祭は4月4日でしたから、5月23日】に祝います。昇天された主イエス・キリストが、約束通り、別の助け主でいらっしゃる聖霊なる御神をご自身の成し遂げられた救いの御業を、信じる者たちに適用するために遣わされ、新しい神の民がキリストの教会として出発した日。分かりやすく言えば、教会の誕生の記念日です。

★  教会は、徹頭徹尾、神の働きによって召集され、始まり、今存在しています。キリスト者とは、その存在の根拠を天に持つと言うことを意味しています。私どもは、うっかりすると、この余りにも基本的な事実を、すぐに見失いやすいのです。私どもの内に信仰をはじめて下さったのも、これを保ち続けて下さるのも、そして、天国へと導き、完成してくださるのも、ただ神のみです。それを、今ここで、なしておられるのが、聖霊なる 御神です。この聖霊ご自身が、私どもの内に宿り、私どもを満たして下さるのです。そのようにして、主イエス・キリストとの交わりを与え、主イエス・キリストを私どもの内に宿して下さるのです。最初から最後まで、キリスト者の地上の歩みとは、聖霊と共に歩む旅路です。したがって、健やかに生きるためには、常に、聖霊の交わりが必要です。聖霊の交わりなしに、キリスト者となることも、キリスト者であること、いわんや成長することもかないません。

☆   それなら、聖霊の交わり、聖霊を受け、聖霊を満たしていただくことは、どのようにすればよいのでしょうか。それを受ける手段こそ、「恵みの手段」に他なりません。子どもカテキズムから確認しましょう。

 「問68  恵みの手段とは何ですか。  
答    御言葉と礼典とお祈りです。父なる神さまは、 聖霊のお働きによって、 特にこの三つを通して、
       私たちに、 イエスさまがいっしょにいてくださることを 信じさせてくださいます。こうして、私たちは イエスさまと一つに結び合わせられ、 キリストの体なる教会として 建て上げられます。」

   先ず、あげられた「御言葉」とは、生ける神の御言葉が文書化された「聖書」の朗読と何よりもその「説教」を聴くことです。第二に、本日、あずかる聖餐の礼典です。(そのためには、洗礼を受けることが必須です。 幼児洗礼を受けた契約の子は、信仰告白(式)をすることが必須です。)三番目に、私どもの教会が常に重んじて参りました祈りです。祈りによって、御言葉を聴きとり(=悟り)、従うことができるようになります。祈りによって、聖餐に込められた霊的な祝福を豊かに受領することができます。祈りなくして、信仰とその生活を成り立たせることはできません。それだけに、日々の祈りの生活、祈りの祭壇を構築しましょう。聖書を読み祈る生活(「リジョイス」を毎日用いましょう。子どもたちには、契約の親が「いのちのパン」を、毎日、共に行いましょう。何度、崩れても、あまり自分を責めたりせず、そのところからやり直しましょう。聖霊の恵み、神の支えの御手、その力は、絶大だからです。安心して、恵みの中に身をゆだね、進みましょう。

☆   聖霊の交わりはまた、伝道の力です。教会の出発は、聖霊降臨によります。聖霊は、勇気を失いかけていた弟子たちを愛に燃え上がらせ、キリストの証へと促しました。弟子たちは、厳しい妨げの壁を、ものともせずに、福音伝道にまい進しました。聖霊によらなければ、彼らの極端な「変容」を説明することはできません。今朝、改めて、聖霊を求める祈りを、ひとり一人、捧げましょう。そして、今週もまた、祈祷会を大切にしながら、共に、聖霊の力あふれる教会の実現を求め、祈りましょう。互いに愛し合う教会は、共に心を一つにして祈るところから始まります。

★   先日、礼拝式の中でとてもうれしい事がありました。○○○君が、新来者の方に近寄り、賛美歌などを開いてくれていました。私はそのとき心の中で、「早く誰か気づいて!」と・・・。彼の自然なふるまいに本当に大きな喜びを受けました。誰より礼拝当番の委員、又受付奉仕者は、そのための配慮をして頂きますが、 会員も又、新来者の方への配慮が求められています。それを、契約の子がしてくれる・・・。頼もしい思いです!蛇足ながら、礼拝中、移動することは特別なことでないかぎりは、慎まなければなりません。それだけに、当番委員の奉仕は大切です。