過去の投稿2011年2月27日

2月27日

★  加入のための学び会を行っている兄妹に、既に、私どもの開拓伝道5周年記録誌「この岩の上に」と「開拓伝道開始15周年記念誌」を差し上げています。先週、必要があって「5周年記録誌」をめくりました。この記録誌はこの「牧会通信」が中心になって編集されています。あらためてそこに記された文章を読み、初心を新たにさせられます。そこに記された言葉は、まさに当教会の教会形成の基礎となる神学的な言葉に満ちています。皆さまに(特にこの時期を共に歩まれた兄妹にこそ)読み直して頂きたいと思いました。そこにちりばめられた言葉は、「ここに神の教会を!ここにキリストだけを主と告白する慰めの共同体を」との祈りを具現するための言葉の獲得を目指すものでした。それは又、およそ全てのキリストの教会の必須の条件です。

☆   その問題意識は、前任の教会において、「教会を私(わたくし)する罪」との戦いを踏まえてのことでした。教会を私するとは、教会を人間の所有にしようとすることです。教会を教会たらしめる道筋そのものを、最初から据える戦いへと挑む以外にありませんでした。私どもの教会から、言ってみれば、ごく簡単、単純なことでもあります。教派の違いです。伝統の違いと言っても良いでしょう。ただし実際のところは、実は、教理や神学や伝統の違いが原因ではありませんでした。リーダーシップの争いなのです。つまり、教理体得の道とは、キリストを主とするための道に他ならないのです。しかし、それでも一所懸命、「同じ土俵」を構築するために、教理(ナント、そこではホーリネス系の聖化の教理を語ったのです!)と歴史の学びをしたのでした。

★   神を主語にして考えること、語ること、それを「神学する」と言います。それができなければ、教会は健全になりません。日本キリスト改革派教会が「神学なしに教会は立たない」と告白したこと(20周年宣言)は、当たり前すぎる真理なのです。そして、その神学は、深い霊性、信仰なしに営むことは、できません。

☆   神中心の教会、神を常に主語にして語る教会の形成を目指しながら、結局、かないませんでした。わたし自身の力量不足は否めません。また、悲しいかな、孤軍奮闘だったのです。しかし、名古屋岩の上教会!先週の説教の冒頭でも記しました。牧師の語ることばをちゃんと受け止め、それを発言し、生きるキリスト者が現れたのです。「ここに神の教会を、ここにキリストだけを主と告白する慰めの共同体を形成させてください。」この祈りを、祈り続けること。それが、私どもの教会の方向性でした。この歩みに終わりはありません。中だるみもゆるされません。そうでなければ、礼拝出席者が増えたとしても、教会は「実質的には」崩壊するでしょう。「神を主語にする」つまり、それは、「神さまが~してくださった。神が~なされる。主イエス・キリストが喜ばれる~。主がお建て下さる~。」このような考え方、モノの見方を鍛え、養うことです。そのためには、私どもが聖書に慣れ親しむことです。教理を体得する修練を重ねることです。自分の主権を喜んで主に明け渡し続けることです。主イエスの「わが家」としていただいている事実を日々認め、主イエスに一番よい場所に住んで頂くことです。イエスを主とすること、人間的、肉的な思い、考え、習慣、発言と戦うことです。この世的な自慢話、世間話が教会の交わりを損なわないように心することです。これまでのようにこれからも、これらを目指し、こつこつと、続けてまいりましょう。

★   サテシカシ、わたし自身の現在の課題は、イウマデモナク!、日本キリスト改革派教会であり、中部中会の形成です。高い理想と志を掲げて出発したハズの日本キリスト改革派教会こそ、告白した文書そのものが、私どもを告発し、批判しています。又、中会で告白された諸宣言じしん、その文書そのもの、作成した委員会、これを受け入れた中会会議じしんの信仰と神学、実践と霊性が問われています。

率直に申しますと、「日本キリスト改革派教会を見よ!」と言えない現実の前に、加入者たるわたし自身の失望は深いのです・・・。しかし、既に当事者です!「私たちを見よ!」との加入時の志を今こそ、堅持すべきです。確かに、高い志を堅持すればするほど、地上の教会は、常に険しく、厳しい戦いを強いられます。「改革され続け」なければならない地上の教会は、常に「戦闘の教会」のままです。「勝利の教会」(天上の教会)を仰ぎ見ながら、ここで教会建築(建設・形成)へと「熱狂」(熱狂の意味は、自分を忘れることです。自我、古い自分、肉の自分に死んで、復活の主と共に生きる。神へと集中すること。)してまいりましょう。現住陪餐会員ひとり一人と共に、一人の例外なしに、「ここで」取り組むことです。この小さな教会に集中することが日本の諸教会、世界の諸教会の再建へとつながって行くことを、皆さまと共に信じて取り組みたいのです・・・。

☆   主イエスの家庭を拡大し、実質化する為に、祈祷会では、会員のための執り成しの祈りが捧げられています。祈りを集めなければならない(緊急)課題は、たくさんあります。月曜日のみならず、互いのために・・。