過去の投稿2005年5月13日

-再び 市民の皆さまへ!-

-再び 市民の皆さまへ!-

私ども日本キリスト改革派教会は、16世紀の教会改革運動の旗手として誕生し、日本においても130余年前の日本最初の教会にまでさかのぼる歴史を有する教会です。

しかし私どもは、先の戦前戦中、国家による宗教団体法の下、戦争への協力を余儀なくされ、国家に迎合し加害者ともなりました。神と人々の前にこの罪を悔改める意味でも、戦後ただちに新しい教会として創立し、新しい日本の建設のために奉仕することを「創立宣言」によって内外に表明いたしました。その後、たとえば、首相の靖国神社への公式参拝に対して、政教分離違反であると抗議し、また、近隣諸国の市民感情(被害者感情・戦争を反省していないという憤り)を逆なでし、友好を損なうことであると中止を要望してまいりました。その他、微力ながらも、有事関連法制定にみられる「戦争できる国家つくり」の歩みにも抗議と反対の声明を、毎年、政府に表明してまいりました。

しかし、敗戦後60年を迎えようとする今日、「憲法の精神」を変えようとする声が政府・与党・大企業を中心に、さかんに聞こえてまいりました。     
その狙いは、憲法九条「戦争放棄」の条項を変え、国民の権利を可能な限り制約し、かつての大日本帝国のような「天皇中心の息苦しい社会」へと、大きく方向転換させることであると、私どもは見ております。

市民の皆さま!
我々日本国民は、日本国憲法の前文で、「世界に平和を構築するために名誉ある地位を占めたいと願う」と表明しました。今こそ私どもの教会は、「再びかつてのおそるべき過ちを繰り返したくない」と、平和を願うすべての市民のみなさまと ともに 歩んでまいりたいと願っております。

 この、主イエス・キリストの御言葉をお聴き下さい!

「平和を実現する人々は幸いである。その人たちは神の子と呼ばれる。」(マタイ5章10節)