過去の投稿2005年8月28日

8月28日

★  「明日の教会のために、日本キリスト改革派教会の日曜学校像とその実践を問う」  (最終回)

(5)  伝道の一つのしかし大きな突破口としての地域子ども伝道
 筆者は、貸しビルの一室で、94年、単立教会として開拓伝道を開始しました。この日本に「神(=まこと)の教会」を形成するという意味での開拓伝道でした。しかし、名古屋南部におけるこのような伝道に、成人の来会者はほとんどありませんでした。3年後、ある社会的事件が契機となり、子どもたちへの伝道に取り組むようにと導かれました。それ以降、子どもたちが通い始め、昨年は平均30名でした。オマケとして、子どもの周りにいる大人たちにも少しは信用を得られ始めているかもしれません。
 開拓伝道では、とりわけ強調すべきですが、地域の子どもたちに伝道し奉仕することは、立派な会堂も要らず、ほとんどお金も要りません。私どもの伝道の現状を嘆くとき、一つの、しかし、大きな突破口は、地域の子どもたちに伝道することであると思います。そのためには、日曜学校伝道に「教会を挙げて」 取り組む姿勢を構築することが求められます。大人が聞く耳を持たないと嘆くのであれば、いつの時代でも、子どもたちはそうではないことを私どもはもっと知る必要があるのではないでしょうか。もとより、教勢拡大のために子どもをターゲットに、などというのであれば、正しい伝道とは言えません。
 皆様とともに、日本キリスト改革派教会の明日、日本の教会の将来のために、こつこつと、深く、正しい伝道をなしてまいりたいと思います。
               Soli Deo Gloria !

★  先日、自分のことで、滝の水の佐藤内科さんに、まいりました。玄関に、日本聖公会「正義と平和委員会」の憲法九条を守ろうという趣旨のパンフレットがおいてありました。「~日本聖公会に連なるすべての兄弟姉妹の皆さんが、憲法九条の改憲に反対し、『平和を実現する人々の幸い』にあずかる者とされますように、共に祈り求めましょう。」佐藤医師は、キリスト者ではないようですが、しかし、御自分の医院に9条を守ろうと大きな看板を設置し、玄関にこのようなパンフレットを置かれていること、あらためて、嬉しく思いました。「看板に励まされています」と申し上げました。さらに、すばらしいと思わされたのは、日本聖公会のこのような一般の方向けのパンフレットの存在です。実は、中部中会の「世と教会」でもこのようなパンフレットの必要性について話し合いました。しかし、実現には至っていません。自分の責任を痛感します。岩の上伝道所の名前で出すより、中部中会や、日本キリスト改革派教会の名前で、一般向けに出すことが、求められているのではないでしょうか。いずれにしろ、私どもキリストの教会がキリストの証をなすとは、この聖公会のように発言することです。

☆  今週も、皆様と離れて礼拝を捧げます。ひとり一人がどれほど深く「牧会」されなくてはならないのか、牧師の牧会はもとより、相互の牧会も求められます。なお祈りあう教会に!!