過去の投稿2005年10月16日

10月16日

★   今、ビジネスホテルの一室でこの欄を書いています。今回は、来年の信徒大会(臨時大会)に採択する信仰の宣言「終末の希望に関する信仰の宣言」草案が満場一致で可決され、後は、来年の採択を待つだけとなりました。その他では、機構改革委員会から提案された教師養成や教師の諸課題を検討する委員会の組織が決議されました。また、私自身の担う教育委員会に、改革派教会の信徒向けの総合機関誌発行を検討させることが決議されました。東北・四国中会の伝道のきわめて厳しい状況から、大会的に募金することが提案され、可決されました。詳しくは、後日、別紙で・・・。

☆   日本キリスト改革派教会に加入して丸7年を迎えようとしています。公的な関係を持つようになってからすでに9年が経っています。加入の折に、日本キリスト改革派教会の「現実」への批判、失望を私どもの教会は、真剣に考え、慎重に検討しました。「創立宣言」によって明らかにされたこの日本に真の、公同の教会を具現するために最善の筋道と確信して、加入を志し、開拓初期の時代にこの道を選択しました。それは、わたしにとっても教会にとっても容易な道ではありませんでした。「わたしだけでも教師として先に加入してはどうかとか、教会がふるわれてでも腹をくくって・・・」とか、まことに乱暴な?アドバイスも受けました。しかし、そのようなことはまったく考えられませんでした。振り返り、すべての決断は、神の導きと摂理であると心から感謝いたしております。皆様もまったく同じ思いであると信じております。しかしながら、当初の批判と失望感が薄れることはないのも正直な気持ちです。しかし、地上においていかなる教会も弱さと欠けとを克服することはできません。教会の歴史のなかに繰り返し現れた熱狂主義者、分離主義者、異端者たちと同じように、現実の教会を否定し、神と教会に罪を犯すことは断じてできません。しかし、同時に、教会の歴史のなかで、なぜ、制度的な教会を否定し、敬虔主義、リバイバル運動、カリスマ運動とかが繰り返し起こるのか、それは、同情の思いを禁じえないほどよく分かります。それは、制度的な教会に「いのち」の枯渇を見たからです。わたしは、制度的教会、改革・長老教会の教会形成にかけています。しかし、こと日本キリスト改革派教会の内部にあっては、私どもが昨年から目標としている、「20周年宣言」の「聖霊の力あふれる教会の形成」の実現を、日本キリスト改革派教会全体にも訴えなければなりません。60周年記念信徒大会を直前にする私ども日本キリスト改革派教会のなかに、まさに、必要なのは、この20周年宣言を実現しなければという危機感、切迫感であると考えます。(つまり、20周年前の危機感よりさらに深刻!と思われます・・・。)
   日本キリスト改革派教会を常に客観的に相対的に見る眼差しを確保することは、とても「つらい」ことです。しかしながら、現状を、60年の歩みを手放しに肯定できるなどと思うことは、わたしには決してできません。しかも幸いに、そのような問題意識、危機意識を持っている教師は、わたしひとりでは決してないのです。逃げるわけには参りません。今は、当事者です。そのために、皆様と、この愛する名古屋岩の上伝道所の教会形成のために、全力を注いでまいりましょう!!

★   離れているときこそ、自分自身がどれほど、教会を愛し、皆様を愛しているのか、胸があつくなるほどです。私にとっては、皆様の存在こそ、神がこの世に向けて書き送られる愛の手紙です。かつて年頭説教で、「愛の手紙」と説教したとおりです。皆様に、説教を中心にして神の御言葉を書き記すこと。少なくとも 牧師である私とは、まさにそのために生きているのです。
「わたしたちにとってもあなたがたが誇りであるように・・・」Ⅱコリ1:14
☆  大会期間中の、一つの教会の仕事は、「市民のみなさまへ」の原稿書でした。いつものように、印刷前に、皆様にお読みいただきます。ご意見のおありの方は、どんな些細なことでも牧師にお教えください。これを各個教会が地域に向けて語ること、そこに最大の意義があります。このような私どもの取り組みが、他教会にも及ぶことを期待する者です。大会期間中、他の有識者の教師たちにも、読んでいただき、アドバイスを頂きました。

★  この週報は600号になっています。94年から始められた開拓伝道ですから、来年の4月で、12年目。わたしが献身し、神学校に入学したのは、1984年ですからあれから22年・・・。未信者の時代より、キリスト者の時代の方が長く、さらに献身者として召しだされた歴史さへも、すでに長くなっているわけです。取るに足らない罪人を、ご自身の御子の犠牲をもって贖いだし、救い、召してくださった神に感謝いたします! 教会の頭、愛する主イエス・キリストの恵みを賛美するのみです。