過去の投稿2005年11月13日

11月13日

★  先週、地域のある市民団体の方が訪ねて来られました。これまでも何度か、その会合に出席し、発言して欲しいと招かれました。しかしながら、あいにく祈祷会や委員会、教会の奉仕が重なり、お断りしてまいりました。わたしは、牧師であって、その固有の務めを優先して果たすことが召したもうたお方への忠誠であると信じているからです。しかし、集会と重ならないのであれば、何とかしなければとは、考えております。

    今回の訪問は、先日の「愛知9条の会」で4名の者たちで、手渡しした「日本キリスト改革派教会は憲法9条を守ります」のリーフレットを読まれたとのことで、自分たちの会報に掲載させてもらいたいということでした。これは、断る理由などまったくありませんから、お受けし、お願いしました。憲法9条(自民党案が出ましたので特に第2項)を守ること、これは、まさに草の根運動としての「9条の会」の主張とほとんど変わりません。しかし、リーフレットでは、靖国神社への首相(はもとより、国会議員たちが)参拝の問題点を鮮明にしています。これは、市民の方々へ特に、訴え、私どもの主張を知っていただければ感謝です。

先週の新聞によれば、靖国参拝は、実に50パーセントの国民の支持があるとのことです。まことに恐ろしい国民の意識と言わざるを得ません。靖国神社とはいかなるものであるのか、それが、かつての戦争でどのように機能してきたのか、歴史を学べば、明らかになるはずです。基本的に、歴史を学んでいない証拠であると思います。戦争加害者としての日本の歴史、「ヒトラー」のナチスドイツと「天皇」制軍国主義の大日本帝国(東条英機)が、同列に戦争犯罪者、国家として考えられていることを、我々自身がどれほど深刻に、真剣に向き合ってきたのか・・・。戦争の被害者意識に立てこもろうと、世界のなかで、「引きこもり」を決め込んで、それで、国連常任理事国入りを目指すということは、自己矛盾であると、わたしは考えております。

☆  先週、インターネットで、偶然、ある教会のホームページを閲覧しました。その教会は、20数年前、一つの教会から離脱した方々によって、自覚的な開拓教会をつくったのです。信徒中心の、実験的な教会とのこと。○○教団のいわゆる「戦争責任の告白」によって立った教会形成を目指したのだそうです。その意味で、私どもの問題意識と近いものがあるように、「一見」すると見られるかもしれません。しかし、そうではありません。いわゆる「社会派の教会」の典型の教会らしく、聖餐の執行を未受洗者に許しています! また、主日の礼拝式に市民運動への参加を理由に休むことも、やむをえないことと理解するのだそうです!私ども日本キリスト改革派教会は、その意味で、このような実践や「冒険」!(冒険という言葉が用いられていますが、そもそも、教会の歴史を逸脱するような冒険は許されるのでしょうか!「信徒中心」を目指すその教会にも牧師がおられるようです。むしろ厳しく問われるべきは、その牧師の神学であろうと思います・・・)私どもは、どこまでも教会の信仰告白としてこの業を担うのです。10月31日のこの欄で紹介した牧田先生の「キリストのみを唯一の王と告白し、キリストの王的支配の下に生きようとする時-聖霊に導かれて生きる者は必ずそのように生きる者である!-最大の脅威となるのは国家的権威である。~この問題を考慮しない霊性理解は、特に日本の教会を念頭に置く時、致命的欠陥を持つものとなるであろう。」を再録します。 
 
   ただし。この教会のあり方と、いわゆるただ教会を大きくしよう、教勢を拡大しよう、それが伝道であると考え、実行する姿勢の教会とを比べれば、この教会の真剣さに、教えられ、学ばされます。

★  祈祷会で、伝道新聞配布後も、読者のために祈りましょうと呼びかけました。私どもの営みは、すべて神のみ業です。神にお仕えするのが教会です。そこで、教会がなすことは、祈りです。祈りなくして、教会の営みが実ることは通常ありえません。あらゆる教会的営為は、聖霊のみ業であり、祈りによって担われるのです。25000枚の多くは、すでに、その他多くの新聞チラシといっしょに廃棄されているでしょう・・・。しかし、最近では○○姉、○○姉・・・、伝道新聞をしまっておかれた方が、その後、教会に来てくださったのです。「市民の皆様へ」も、「巻頭言」も、選びの民に届くようにと祈りながら、書き、印刷しました。そして、今も、神がそのような方々の心を訪ね、心の戸をたたいてくださるように祈り続けるのです。

☆  今週、中部中会伝道委員会の問安をお受けいたします。大変、久しぶりです。昨年は、中部中会連合長老会の問安をお受けしました。それぞれの問安には、その目的があります。私どもは、なお、非援助教会、伝道所です。先週の伝道所委員会では、今年の伝道所支援額を昨年同様の率で、減額することを、全員一致で可決しました。一日も早い、完全自給を求める私どもの献金生活がなお祝福されますように。

★  「教会学校教案誌」の発送奉仕の為に、近日中に、本棚を作らねばと焦りつつ・・・。時間が取れません。