過去の投稿2006年1月30日

1月29日

★  「会員総会」を迎えました。本日、多くの教会で開催されるかと思います。神学校においても、このための祈りが捧げられていました。私どもの教会は、これまで、わずかな時間で済ませることができました。これは、一つには、総会までに、何度か、小グループに分かれて、懇談のときを設けてきたことがあります。しかし昨年は、2時間を越えるものとなりました。しかし、それでも、わずかな時間で終わる伝統?は、かわりはないように思います。今年は、伝道所委員就任式がある以外は、特別の議題はありません。

☆  伝道所における会員総会は、長老・執事の「選挙」がありません。つまり、会員にとって、教会「政治」にかかわることが法規上は、遠くなるでしょう。その意味で、伝道所における会員総会は、昨年度の歩みを振り返り、感謝と悔い新ためを捧げ、新年度の教会のビジョンを全員で共有し、志を新たにして出発することを意味するでしょう。「まるで全体研修会、修養会のようになりますように」と年報に記しているように、皆様と、志を一つにあわせるための総会、新年度に向けてすばらしい出発のときとなりますように。

★  先週は、「研究休暇」を頂き、神戸改革派神学校に参りました。「ケンキュウキュウカ」!すごい響きです。牧師になって18年、初めてこのような名目で教会を離れました。ただかつて論文執筆の資料を集めるために、東京神学大学に数日間お世話になったことがありました。そのときも、至福のときを過ごしました。あれから開拓伝道に従事しました。しかし今、12年経ち、図書館にこもって書物を渉猟することができました。 しかし。何よりもうれしいこと、それは、名古屋岩の上伝道所がここまで成長したという実感にあります。   親しい友人の講師から、昨年、2週間の休暇を得て、フランスに行かれたことを伺いました。開拓伝道者とは、比べられません。また、昨年お会いしたひとりの長老に、「今週、帰って説教するのです」と申しましたら、「休暇になりません!」と驚いておられました。ありがたいお言葉でした。しかし、わたしは、牧師に、このような「とき」が必要であることを教会に理解していただけるようになったこと、それを、心から喜んでいるのです。この喜びがどれほど大きいか、これは、開拓伝道者にのみ分かることなのかもしれません。

☆  しかし、今回、わたしは、厳しく反省を迫られもしました。いかに、「地べたを這(は)い蹲(つくば)るように」伝道、牧会に従事し、それを誇りとしていても、この欄にもすでに書きましたように、それで、牧師の尊い務めに忠実に生きたことにはならないと思わされます。学ばなければならないこと、知らなければならないこと、自分自身の責任で、研究しなければならないことが山ほどあるのです!

★  神学校での短い生活のなかで、わたしの献身者としての原点、1984年、東京聖書学院という神学校に入学した原点について振り返らせていただきました。あのとき、悲壮な思いで、入学したことを思い出します。実家からの支援はもとより理解もないまま、しかも、所属していた日本キリスト教団の母教会から籍を移して、本来は東京神学大学へと進むことが普通の道なのに、「ホーリネスの本山」の神学校に入学したのです。それは、徹底的に、「伝道する人、魂を救いに導く人になりたい」という、その一点にありました。そのときには、「神学」や「教会形成」の「いろは」も知りませんでした。この原点は、今も、変わりがありません。 「すべてを捨てて、従いまつらん・・・」何度、この歌を歌ったことでしょうか。あれからすでに22年。献身する喜びに生きるキリスト者として、私自身なお成長させられたいと願います。

☆  神学校では、毎日、午前の授業の間に、礼拝のときが備えられています。そこで、講師たちの説教を聴けたこともすばらしい経験でした。特に、ひとりの先生の献身の証は、心に残りました。神学生たちには、このチャペルのひと時は、恵みのときでしょう。市川教授、牧田校長の講義もわずかでしたが、聴講させていただきました。びっくりしました。なんと密度の濃く、深い学びを提供しておられるか!やはり、神戸改革派神学校は、突出した学的レベルで講義がなされていると実感させられました。

★   毎日、凍えるような寒さでした。コンクリートの塊のような校舎、外気温と通路などの内気温の差はほとんどないのでは・・・と思えるような、底冷えです。ただ、私のいた神学校も、風が、窓からしみ込んでくるような状況でしたから、まだましなのかもしれません。

☆  中部中会から派遣されている学生たちとの交わりのときも与えられました。○○姉のお兄様の○○兄も、お元気そうでした。図書館でも、何度かお会いしましたので、勉強もはかどっておられるのでしょう・・・。神学生のときの諸経験。これは、まさに、牧師の基本を作ります。彼らの霊性の為、そして学びと伝道訓練の為、神学校に関わる全ての方々の為、中会から教えに行かれている木下牧師、望月牧師の為にも・・・。