過去の投稿2006年11月5日

11月5日

☆  先週は浜松の教会で、説教前の讃美歌として「われ罪人の頭なれども」(241番)の賛美を歌いました。これは、讃美歌21には収められていません。浜松の礼拝式次第は、賛美を歌って直ちに説教が始まります。語り始めは、自然と讃美歌の歌詞を味わいなおすことからいたしました。「おもえばかかる 罪人われを さがしもとめて すくいたまいし 主のみめぐみは かぎりなきかな」善きサマリア人であられる主イエスの訪問を受け、看護を受け、癒され、救われ、立ち上がった者たちが今、招かれて礼拝の家に来ている。心から、主の喜びと祝福を告げる言葉、挨拶を告げて始めたくなったのです。礼拝式を捧げるたびに、この主イエスの御業によってのみ、今日の自分があることをつくづくと思わされます。

★  図書館で、月刊誌「福音と世界」一年分を読みました。かつては、購入していましたが、編集方針について行けませんから、最近ではまったく読むこともありませんでした。その中で、私どもが今夏、読書会で学びました高橋哲哉氏を招いての集会における発題、質疑応答が記されていました。あらためて共感して読みました。私どもの集いでも、お招きしたいとの思いを持ちました。ただし、言うまでもないことですが、高橋氏は非キリスト者です。
正確な記憶に基づいていませんが、このような意味の発言がありました。「『犠牲』ということを尊重することはとても危険。国家が犠牲になったものを顕彰すること(靖国の英霊)は危険。その点、キリスト教も、イエスの十字架の死を犠牲として、あまりにも尊重することも危険ではないか。それなしにも、キリスト教は立派に成立するのではないか。」言うまでもなく、キリスト教に対する発言は、まったくの誤りです。・・・その集会の主催者が、後で、高橋氏に福音を証してくださったのでしょうか・・・。
確かに、「犠牲」は、人が人に強制することは許されません。国家のために死ぬことを巧妙に求めることなどもっての他です。また宗教が宗教のために死ぬことを巧妙に求めさせることも同じです。そこでこそ実に、聖書のメッセージが際立ちます。父なる神は、主イエス・キリストにおいて、また御子ご自身が徹底的に犠牲となられました。この御子イエス・キリストの犠牲のゆえに、私どもは救われたのです。人類の中でただお一人のまことの犠牲が捧げられたことによって、私どもは罪を赦され、永遠の命を与えられたのです。福音は、この神の犠牲を明らかにするのです。この福音の真理を、はっきりと伝えることがキリスト者の使命です。高橋氏が、歴史的な教会の罪を指摘してくださったことは、私どもにとっても大変ありがたいことでした。しかしそれだけに、福音を聴き取ることができたら、信じることができたら・・・。私どもの幸いと責任を強く思います。

☆  先週、まことに久しぶりにエホバの証人のご婦人が教会のインターホンを鳴らされました。これまでは、必ず、教会を避けて行かれました。おそらくこの地域のエホバの証人の方は、わたしのことをご存知なのでしょう。わたしの方では、何度も、長老の方、監督の方に来ていただいて一緒に聖書を開いて討論させてほしいとお願いしています。訪問されるエホバの証人の方々とお話をすることは、ほとんど時間の無駄と言われれば、そうかもしれません。しかし、彼らが、「キリスト者は逃げる・・・」とか、「教会は伝道しないとか・・・」の批判、「偽りの宗教の終わりは近い」というパンフレットを一軒一軒回って配られる現実などに対して、傍観者ではおれません。このパンフレットは要するにキリスト教会への批判であり、私どもキリストの教会への批判とのろいをもって、伝道をしているのでしょう。お二人のご婦人方に、私どもが伝道していることを伝えました。確かに私どもの伝道は、一軒一軒家庭訪問するものではありませんし、それが彼らの主張する聖書に即した伝道の唯一のあり方などではないことをお伝えしました。逆に、彼らのスタイルもまた、聖書に即していないのではと問いました。このパンフレットを10枚いただきました。皆様にも、ご覧くださって現状を知っていただくことも大切と思います。逆に、ご婦人たちには、「聖書日課」私どもが毎日聖書を一章ずつ、子どもたちは「いのちのパン」で毎日聖書を読んでいることを教え、机にあったものをお渡ししました。彼女たちはびっくりなさったはずです。教会が熱心に聖書を通読していることを知って下さり、ご自分たちが聖書をつまみ食いのように、自分たちの教理を支持する箇所だけを「研究」するあり方を問い直していただければと願います。また、自分たちの情報だけしか読まないというあり方と、私どものように、彼らのパンフレットを教会員に読むことを勧める教会のあり方を虚心に受け止めて下されば、甘いかもしれませんが、エホバの証人の間違いに気づいてくださる可能性もあると考えます。

★  祈祷会での「ディアコニア・オリエンテーション」は先週で終えました。次週から、ウエストミンスター信仰告白に戻ります。夜の祈祷会の閉会は、1時間早め、9時を目指して行います。祈祷会に励みましょう。