★ 先週、伝道新聞を配りました。今回は、2000部というわずかな枚数の印刷、発行でした。伝道所委員会では発行そのものが危ぶまれました。一つは経済上の問題、もう一つはわたしの時間の関係です。これまでのように25000部(両面で5万枚)の印刷となれば、印刷だけで二日間を要します。来年度の課題・・・。
☆ 久しぶりに、滝の水2丁目の街を一軒、一軒歩き回りました。その後、ある方からメールで、「チラシ配布、先生がされるような仕事ではありません。教会員ではありませんが・・・。もし差し支えなければ、私が配布くらいはさせていただきます。」とのお申し出を受け、とても嬉しく思いました。確かに、牧師の固有の務めではありません。しかし、申し出られたその方ご自身が、「もっと早く教会に来ていたら・・・」と、かつて語られたのです。それを思い起こしながら、あらためて滝の水2丁目を回ったのです。一軒一軒、さまざまな人生・生活が織り成されていることを思います。多くの方が、教会を自分とは関係がないと考えておられます。 一つは、日本社会にいよいよ蔓延している「ものを深く、真剣に考えない」風潮があげられます。教会(キリスト教)は、言わば最もものを深く、真剣に考えようとする(させる)方向性を持っています。それを敬遠するわけです。 -ただし、そのようなあり方へ、擦り寄るようにものを考えないキリスト教も出現します、これこそ、最大の問題でしょう- 今多くの人が、「どのようにすれば、今の自分が楽になり、癒され、明るくなれるのか・・・」このような短絡的な考えで、目の前の物事に振り回されているように思えます。これが行き着くのは、個人の破滅のみならず、国家のそれです。それは、すでに、教育基本法改悪やその先の憲法改悪へと突き進む政治家たちの歩みを、阻止することもできない状況に現れています。まさに、目の前のただ自分のことしか関心を寄せない精神の行き着く先でしょう。先週の木曜日、参議院審議を気にかけながら、この街に住む方々が、主なる神のもとに集まるようにと祈りながら、駆け足で回ったのです。
☆ 東北中会と四国中会から、伝道支援の献金の訴えが届けられました。実は、クリスマス対外献金の送り先はすでに伝道所委員会で決定しています。そうであれば、今回は、会員個人としてなされることが期待されます。今年度の教会の目標、課題は「ディアコニアに生きる教会」でした。献金もまた、ディアコニアそのものとなります。クリスマス感謝献金をもって対外的な支援の使命をよく担いたいと願います。
★ 「クリスチャン新聞」というキリスト教ジャーナリズムがあります。先週、下記に記した、その新聞のメールニュースを見て、驚かされました。
◇ 「日本キリスト改革派教会中部中会で「断食の日」緊急アピール」 中部中会「世と 教会に関する委員会」では、教育基本法改定法案の国会審議や憲法改定の動きの中で「憲法9条・20条」の理念が脅かされつつあることに危機感を強くし、同中会での「断食の日」を緊急アピールしている。これは同教会の礼拝指針に準じるもので、いつ、どのように守るかは、それぞれの個人・家庭・教会(小会・中会・大会)の判断にまかされている。◇
これは、先々週、他教派の親しい牧師に中部中会の働き(宣言文書など)を紹介し、その方のルートで、この新聞社に情報が送られたのだと思います。速報の性格上しかたがないとは思いますが、電話で、直に発信源を取材されればと思いました。「断食」は、「ざんげ・悔い改め」のためになされるものです。しかし、多くの読者を持つ新聞に掲載されたことは、教育基本法改悪の事態が、何を意味するのかをいよいよ真剣に考える契機になればと思います。
☆ 先週は、浜松伝道所の礼拝式、委員会奉仕を担いました。そこでも、この「断食の日」の取り組みが議せられました。私どもは委員会で、中部中会アッピールの「前に」決断したのでした。それだけの学びを10年は重ねたと思います。さて、浜松の委員方は、慎重に判断されました。つまり、きちんと学ぶということを経て、決断するということです。わたしの文書を教会として読まれることから始まります。来年の会員総会のときに、わたしが到着するその前に学び会をするのです。これもすばらしい、誠実な対応です。大切なことは、教会が、御言葉と教会憲法(ウエストミンスター信仰基準・政治規準)に基づいて、教会自身の使命をきちんと理解すること、そして生きることです。中部中会が、ひいては日本キリスト改革派教会がいよいよ、その創立の志を後退させることなく、この日本のために、神の栄光のために働くことです。そしてこれは、教派を越えて、日本にあるすべての教会の信仰の戦いとなるべきです。
★ 「改正」教育基本法が131対99で可決、成立したと今(金曜日夕)、速報が入りました・・・。子どもたちの将来を思うと、暗澹たる思いを禁じえません。しかし、勝利者主イエスを仰ぎ見て、なお励みましょう。