過去の投稿2007年2月1日

1月28日

★   本日は、会員総会開催日です。1994年4月3日(復活祭)に主日礼拝式を捧げてはじめられた私どもの教会も、本年で、第13周年を迎えます。一年、一年の歩みを教会の頭なる主イエス・キリストが真実に導いてくださいましたことを心から共に感謝したいと思います。そして、2006年度を皆様とともに振り返り、感謝と悔い改めをなすことを心から望みます。そして、新年度に向けて、開拓以来の志を新しくし、また新たなビジョンを深く共有し、祈りと奉仕を一つに集めて前進したく願います。

☆   教会は誰のものでしょうか。決して、会員であるわたしどものもの ではありません。神のものです。会員が、自分たちの都合で教会の使命をおろそかにしてしまうこと、あるいは、その使命を変えてしまうことは許されません。総会における報告は神にささげるものです。提案、事業計画案も、それが神の御心にかなったものであるのかを慎重に見極め、また、委員会を信頼して、その案を受け入れるからには、それぞれが心を込めて、献身をあらたにして奉仕に励む決意を表明することです。総会が、現住陪餐会員の再献身のときとなれれば、これ以上にすばらしい総会はありません。

★   私どもは若い教会です。会員の年齢が若いのではなく、信仰暦が若いのです。しかし、若い兄弟姉妹が、教会人として確かな歩みを始めておられることは私どもの大きな喜びです。しかし、そのような洗礼をお受けになられたばかりの方も今年は、おそらく先輩になるはずです。教会の歩みは、牧師が主導するだけではなく、訓練された会員の「後姿」によって導かれるのです。その意味で、今年一年も、先週の祈祷会で学びました、「恵みの外的手段」を忠実に用いて、信仰の成長に励みましょう。信仰は、生きたものですから、必ず成長します。70代で洗礼を受けられても、成長するのです。成長とは、変化です。開拓数年後、「変わろうとするのを止めたとき、生きようとすることを止める」という一人の信仰者の言葉を事あるごとに紹介しました。成長のなかには、後退もあります。それも大きな意味では、変化の一面です。躓き倒れるようなときもありかもしれません。しかし、そのようなときこそ、もう一度、主の恵みを受けるチャンスです。そこで大切なのは、教会の交わりの中で、つまり礼拝式や祈祷会のなかで葛藤することです。信仰生活で、おかしな「くせ」がつくこともあるかもしれません。それも、払い落とすようにして、新たな一年へ向けて出発したいと願います。

☆   年報にも記しましたが、私の心にあるのは、伝道のことです。昨年末、伝道新聞を2000枚しか印刷しなかったのです。わずか滝の水の町内を手配りしただけです。しかも、その新聞で来られた方はおられません。どうぞ、祈りを集めましょう。伝道奉仕、証の業に励みましょう。

★   先週、ある方から日野原医師の言葉を伺い、ネットで調べているうちに、すばらしい情報を得ました。日本キリスト教海外医療協力会から宮川氏という若い医師ご夫妻がバングラディッシュに派遣されたそうです。わたしの関心を引いたのは、この方が関西学院大学神学部を卒業されて、医学部に入りなおされたという経緯です。高校生のとき、自分の教会にネパールで働かれた岩村昇医師が来られ講演され、その講演によって、高校生の心のなかに、ディアコニアの志が与えられたのです。以前にも、ディアコニアの学びのなかで紹介した一人の長老も、高校生のとき、渡辺信夫牧師のディアコニアの講演を聞いて、農学の道へと進まれたのでした。教会が地の塩、世の光であるとは、一つのあり方として、このような人材を輩出することでもあるのではないでしょうか。昨年、マザーテレサの映画会を行いました。中学一年生の男の子が来てくれました。中学生、高校生のとき、そのような夢や志が与えられたら、どんなにすばらしいことでしょうか。「どこにいて、何をしていても人の役に立つような生き方をしていればいいんだ。わざわざ医者なんかになりやがって・・・」宮川氏を支援する方の言葉の引用です。牧師なのでしょうか。この日本のなかで、このような方が起こる、一人だけではなく、起こる・・・。福音の力を思います。ディアコニアを学び生きる教会であることを目指す私どもです。このような方々を祈り、支援することもディアコニアでしょう。また、このような青少年を育てることもディアコニア、信仰教育です。名古屋岩の上伝道所から、何よりも伝道者が、そしてディアコニアの志あふれる専門家、企業人が一人でも多く、起されるように・・・。日曜学校伝道と教育が祝福されますように。家庭での信仰教育が祝福されますように。

☆   先週、第25号「教会学校教案誌」特集のため、5人の牧師たちが犬山教会に集り、座談会をいたしました。主題は、「教育基本法『改正』とわたしたちの教会」です。多くの方に読んでいただきたいものです。