★ 先週は、恵みの内に総会を終えました。３時閉会を目指しましたが、わたしの回顧と展望を長々と説明したことによって、閉会を３０分延刻といたしました。お詫びします。一方で、どれだけ時間をかけても足らないとの思いもあります。自給と小会の組織、つまり「教会設立」をお互いの深い責任として受け入れました。 総会を通して、改めて思わされたこと、いくつもお持ちかと思います。特に、家族の中で一人キリスト者として戦っておられる仲間たちの労苦の厳しさについてです。主が、豊かに報い、ねぎらい、助け、そしていつの日にか、家族を挙げて主に仕える光栄に与らせていただける希望の日が実現いたしますように。
☆ 総会において、改めて思わされました。－すでにその為に、祈祷会で学びを始めているわけですが－私の頭の中で、ついつい、名古屋岩の上教会を、「開拓伝道」の「若い」教会と考えてしまいます。確かに、若い教会です。しかし、一方で、すでに１５年の歩みを刻もうとしています。当然のことですが、皆さん全員が１５年の歩みを歩まれたのではないわけです。途中から、洗礼や転入、加入で導かれた現住陪餐会員の方が多いわけです。その意味で、本来は、昨年の「年間主題」の、『名古屋岩の上教会の教会形成、開拓伝道の「原点・理念」を継承し、新しく深める』努力が、いよいよ大切であることを思わされます。その具体的な姿は、年報所収の「教会の言葉」に端的に明らかにされています。それなら、ここで示されたすべての事々を、全会員がいよいよ深く共鳴し体得するために、どうすればよいのでしょうか。そこに必然的に私どもの教会形成の伝統となる「読書会」と「祈祷会」の重要性が明らかにされるはずです。これによってこそ、名古屋岩の上教会は形成されてまいりました。主の日の礼拝式と共に、この二つが「要」となったのです。
新しい年度が始まりました。その意味でも、改めて、原点・理念という「中身」を学ぶことと共に学びの「時」を皆様と深く持つことができますようにと、心から祈ります。
★ 本日は、定例伝道所委員会が開催されます。新年度第一回の委員会です。新しい委員会となります。新たに○○委員が加わるからです。委員会は、新しくなります。それは同時に、教会が新しくされることをも意味します。開拓開始のその日の礼拝式に、１８歳の○兄がいました。青年たちがにぎやかに、また一生懸命奉仕していたとき、洗礼へと導かれました。２０代中盤の青年女子たちが「伝道協議会」のメンバーを構成していました。熱心な姉妹方に圧倒されていた（・・・？）のです。しかし、今、伝道所委員です。ということは、将来の執事、長老候補者なのです。実に感慨深いものがあります。主が志を与え、成長させてくださいました。しかし、これからが、いよいよ本番です。学びと実践的な訓練を、誰よりも求め、受けて主イエス・キリストとその教会に仕えて行かれるのです。
☆ 牧師も委員も、会員の祈りなくして、その任務を正しく担うことはできません。委員は、諸集会とりわけ祈祷会で、会員のために祈ります。信仰者の模範となるべきことが、就任の式辞や誓約で言及されました。信仰・信仰者の模範とは、言い換えれば、祈り・執り成しの祈りを捧げることにおいての模範です。会員のための祈りには、皆様を知ることなしには実現できません。そこに、「牧会」が求められるのです。それは彼らの務めでもありますが、祈りの務めの実りなのです。お互いのために執り成しの祈りを捧げあうことのなかで、「キリスト者の交わり」つまり「教会」を形成するのです。皆で、執り成しの祈りの祭壇を築き直しましょう。
★ 「こんな石からでも・・・」（マタイによる福音書の講解説教は、ローマの信徒への手紙に比べて、早い ペースで進んでいます。祈祷会は、読書会とマタイによる福音書の説教の「補足」のような学びとで行っています。）巨大な信仰の偉人アブラハム、信仰の父アブラハムも、もともと「石」にすぎませんでした。
しかし、彼こそは神の御手の中で、「アブラハム」へと変えられたのです。私ども異邦人は、まさに「石ころ」にすぎません。しかし、こんな石ころを、父なる神は、御子主イエス・キリストの十字架という、神の救いの 御手の中で、「神の宝石」に「変化」させられました。 「チェンジ」。流行の言葉です。「イエス、ウイー、キャン」オバマ大統領の勝利演説の決め台詞です。 私ども改革教会とは、神によって絶えず「改革される」ことを標榜する教会です。つまり、「悔い改める」ことが、教会の基本姿勢であると標榜しているのです。「人にはできないが、神にはできる！」これこそ、キリスト者の勝利宣言です。その意味においてのみ、教会は、 「イエス、ウイー、キャン」と言いうるのです。全能者への信仰が求められています。人間を豊かにするのは、「教養」です。しかし、キリスト者の教養の結実は、「霊性」です。それなしに、「見るべきものを見る」ことができないのです。御言葉を理解する「霊性」これをこそ、ひたすらに求めてまいりましょう。
