過去の投稿2009年4月4日

4月5日

☆  本日は、開拓伝道開始第15周年記念の礼拝式を捧げます。1994年4月3日、ちょうど復活祭の主日でした。15年の歩み、それは、困難ではありましたが、実に恵み豊かな旅路でした。ただただ神のご栄光を感謝し、讃美あるのみです。そして、この恵みに奮い立たされ、共に闘ったここに共に記念できた皆さんと、今は、ここにおられない仲間たちとに心から感謝を表します。そして、何よりも大切なことは、「初めのころの愛」(ヨハネの黙示録第2章4節)から離れないことです。エフェソの教会へ主イエスが送られた手紙には、彼らが初めの愛から離れたので、「悔い改めて初めのころの行いに立ち戻れ。」と命じられています。初めの愛と初めの行い。愛と行いとがここで結びつけられ、その二つを呼び戻すべきことが厳かに指摘されています。省みて、私どももまた、他人事ではないかと思います。本日、一人の友人牧師が、四国から関東へと転任します。おそらくウイウイしい思いで伝道牧会を始めることでしょうし、会員もまた同じ思いに立つのではないでしょうか。私自身も、そして皆さんも慣れることは、素晴らしいですが、危険なことでもあることを覚えて、志を新たにして出発してまいりたいと思います。

★  この牧会通信も15周年を迎えたことになります。この欄は、牧師が何を祈り、願っているのかを皆さんにお伝えし、教会形成のための教育的配慮を記すことを目指して記しはじめました。他の教会の週報に、これほどの分量の牧師の言葉が記されているは、類例がないと思います。そこに「開拓」の「しるし」もまたあるわけです。その代わり、「月報」の巻頭言などにまとまった文章を掲載することが通例です。

★  下記は、開拓当日の「報告・牧会通信」です。5周年記録誌「この岩の上に」から。

「 (通信) 本日は、新しい場所で、初めての礼拝を共に捧げることができました。心より御名を崇め感謝します。主イエスの復活の命に満たされ、この尊い命の使い道をしっかりわきまえ、即ち教会形成の使命に皆様と共に仕えてまいりたいと思います。
一面識もない日本ホーリネス教団仙台教会の会員、○姉より○万円、同教会牧師より、○万円の献金を頂きました。私共の小さな群を、神様がこれ程までに配慮して下さっている事を覚え感謝致します。捧げられた方々に主の豊かな祝福を祈ります。尚、この献金は説教卓・聖餐卓・オルガンに用いさせて頂きました。」
 
「 (報告) 本日から、新しい教会、キリストの体なる教会の開拓が始まります。「ここに神の教会が形成されるように」「ここにキリストだけを主と告白し合う共同体、慰めの共同体が形成されるように」との祈りを持ってスタートします。その為には、良い礼拝を捧げる事が最も大切です。お一人お一人が良い礼拝者として整えられ、訓練される事が必要となるでしょう。その為にじっくり、ゆっくり、皆様と一緒にキリスト者と教会の基本を学んで行きましょう。100年後を目指す思いで、地味に建て上げて行きたいと思います。本日、礼拝式に集められたお一人お一人が、私共の教会の方向性を定めていく基であり、礎となるでしょう。それ故に私もお一人お一人を主が主の御心の中で送って下さった方々と信じます。皆様もお互い同士をそのように信じ認め合っていかれるのなら、こんなに嬉しいことはありません。主の御名を心から賛美し、主の栄光があらわされることを祈ります。」  1994.4.3

☆  先週は、都心に住むこととなってしまった娘のために車で何度も移動しました。北朝鮮ミサイルの迎撃砲を配備する市ヶ谷の自衛隊、国会議事堂、最高裁判所、迎賓館…。入学記念ミサにも出席しました。今では、驚くほど長い(15分?)説教をしています。イグナチオ教会は、丸い礼拝堂、私どもと同じく聖餐卓を囲むスタイル。最後に歌われたのは、なんとゴスペル、「御手の中で」(讃美歌21には、カトリック聖歌も採用されています)第二バチカン公会議以降、変幻自在に変化するローマ教会。ただし、伝統的教理の変更は、一切なく、私どもとの隔たりにおいては、変わりはありません。

★  先週のディアコニア委員会で、ひとつの話題になった、「子どもSOS」の名称変更は、「子どもと父母のハート・ステーション」(意味は、心の停車場・造語です)、「子羊ルーム」・・・。良き名称をドシドシ提案して下さい。伝道についても積極的な意見交換がなされ、大いに感謝致しました。