過去の投稿2009年10月27日

10月4日

★  先週の礼拝式後、  委員とお二人のお母さんたちと、懇談のときを与えられました。よく理解されていると思って(思い込んで)いることも、きちんと文書化し、-牧師から-説明することの重要性を再認識しました。本当に、感謝なひとときでした。そこで、あたらしいアイディアも与えられました。(委員会で検討したいと思います) とにかく、お母さんたちが説教に集中し、そこから子育ての知恵と愛と力を豊かに受け、幼子らが、生き生きと説教前後の礼拝に参与して、神の民全員で、信仰の喜びを共有し、前進することです。

☆  ひとりの契約の子は、毎回、子どもの教会に友だちを誘うため、電話をします。一緒に来れるときもありますが、むしろ悲しい思いを重ねる方が多いのです。伝道の秋。私ども自身、主の日の礼拝式に一人で来ることの悲しみを知ります。しかし、それに負けず、声を掛けて、誘っているでしょうか・・・。問われる思いです。

☆   牧田牧師(前・神戸改革派神学校校長)より、15周年記念誌の原稿をいただきました。下記に抜粋します。まったくわたし自身の問題意識と重なるものでした。私どもは、「日本キリスト改革派教会の実質を獲得するため」という言葉をもって、加入後の教会形成を重ねて参りました。しかしそれは、現状を「見習う」こととは《ほとんど》、違います。私どもは、「創立宣言」「20周年宣言」を具体化し、「30周年宣言」に応答し、さらには、ほとんど欠落していた「教会のディアコニア」の課題を私どもの課題として取り組みつつあります。 それは、これまでの日本キリスト改革派教会が、これらの諸宣言を実質化することに成功して来なかったという認識を持っているからです。だからこそ、私どもの開拓伝道(加入)は、あらためて日本キリスト改革派教会創立時の志を展開することと考えて参りました。加入後、これらの諸課題の急所は、「霊性」の問題にあることを、痛感してまいりました。それが伝道に、また教会の政治的、社会的発言に、そしてディアコニアに、善き生活の課題に収斂するのです。しかもその最大の原因は、「教師」!!にある。これが、わたしの認識です。牧田先生は、日本キリスト改革派教会のど真ん中で、生きた神学教師、伝道者ですから、先生がそのように発言される場合、まさに自己批判として受け入れられやすいでしょう。しかし、わたしの場合は、牧田先生の指摘される『画一性』の「問題」を味わう場面も少なくありませんでした。しかし、50周年信徒大会を終えた今。この25年の間、「教勢」の面では、横ばいを続けているこのまさに危機的状況の中で、(本物の危機は、この危機を正しく認識しえてないこと)、あきらめずに、何度でも、叫ばなければならないと考え始めています。そのような折に、牧田先生からの「ことば」は励ましであり、わたし自身が、これまでの、そしてこれからも日本キリスト改革派教会 名古屋岩の上伝道所の戦いとその使命を明らかにしてくださったものと考えます。

   先週、浜松伝道所の委員会で、これで最後の委員会となることと信じて、委員方に、わたしからの「ことば」を述べさせていただきました。そこで、歴史的使命、日本キリスト改革派教会の浜松伝道所としての歴史的使命を認識して、今後さらに、金起泰先生を中心に、励んでほしいと申しました。使命は異なりますが、「歴史的」ということは、私どもの教会にもそのまま当てはまります。ここで失敗すれば、自他ともに、大変な損失をもたらします。それに果敢に挑んで、神の祝福と課題に応答すれば、大きな結実を内外に与えることとなります。名古屋岩の上教会とは、そのような教会なのです。ひとり一人が、名古屋岩の上教会のその使命を深く共有することができますように。私どもの「教会のことば」に誠実に生きて参りましょう。

「私自身は、日本キリスト改革派教会の中で信仰生活を開始し、その後45年間つまり改革派教会の四分の三の歴史を共に歩んで来て、改革派教会の長所と共に弱点をも深く考えさせられています。日本のはずれの土佐の地にいて、かえって客観的に改革派教会全体を見渡すことができるようになっているように思います。現在の私には、改革派教会が60年を経た今抱えている根本的な問題は“伝道と霊性”の問題であると痛切に思えるのです。この点における改革派教会への貢献こそが、私が岩の上伝道所に期待することです。
従来の改革派教会とは少し色彩が異なるような教会形成をする場合には、画一性を好む私たちの国にあってまた私たちの教会にあってある人たちには評価されない点も出てくるかもしれません。しかし、岩の上伝道所は、“伝道と霊性”の点で豊かな賜物を与えられているのですから、その特質を重んじ、 それを強化し、同時に改革派信仰をどの教会よりもよく学び、改革派伝統に深く根差しつつ、新しい教会形成にチャレンジして欲しいと思います。そのことがこれからの改革派教会を健全なものにすることになると私は信じています。これが、岩の上伝道所の伝道開始15周年にあたっての私の期待と祈りです。」