過去の投稿2010年7月20日

7月18日

☆  本日は、子どもの教会のキャンプの出発礼拝式として捧げました。今年のキャンプの主題は、「平和」です。したがって、「平和」を主題に説教を語りました。旧新約聖書の主題は、「神の国=天国」です。この天国をこの地上に完成させるために、神は御子キリストを人間としてこの世に派遣し、人間の罪の贖いの代価として十字架において苦しみと死を受けさせられました。そして三日目の死者のうちからご復活させて、人間の罪を赦して神の子とする道を開いて下さいました。そして、この地に、キリストの教会を新しく起こし、世界中から神の選びの民を集めておられます。この教会こそ、神の国の地上における中心的な現れです。そして、神は、ついに、この教会を完成し、つまりこの世界に神の国を完成してくださいます。

★   神の国とは、神の支配のこと、この支配の及ぶ範囲・領域・場所のことです。ですから、教会のことを神の国の中心的現れと言うわけです。神の支配とは、神の愛が治めているという意味です。神の恵みがその場所を統治している状態のことです。そこに生きる人は、神との間に平和が与えられています。平和の神御自身が、神の国のあるじ、王ですから、そこは、平和の国です。神さまとそこに生きる私たちの間には、なんのわだかまりもありません。父なる神の愛、主イエス・キリストの恵み、聖霊の交わりが満ち満ちているのです。いのちが溢れています。喜びと感謝が充満しています。

☆   地上にあってすでに教会の交わりの中に洗礼を通して、入れられたキリスト者たちは、この平和を受け始めています。教会とは、すでに天にある栄光の国の平和の「前味」、平和の「前兆」なのです。神は、私どもを、この平和にあずからせるために選び、救って下さいました。「神との平和」!これこそ、私どもの救いに他なりません。神との間の平和を造るために、御子イエス・キリストは、十字架についてくださいました。私どもはこの平和を、主の日の礼拝式において、味わい、体験し続けることが許されています。

★   したがって、この平和は、神との平和を喜び、楽しむだけではなく、キリスト者相互、信徒相互に平和と造り出します。こうして、キリストの教会は、平和の交わりを地上において造り始めています。そのようにして、この地上に神の平和がいよいよ露わとなります。神の平和をこの地上に拡大し、前進させることこそ、教会の使命です。この使命は、平和の福音の伝道という方法によって担われます。したがって、平和を拡大することこそ、伝道であるとも言えます。平和の福音を、教会の存在で証しながら、平和の福音を語るのです。

☆   聖書の神さま、まことの神さまは、「平和の神」と言われます。この使徒パウロの表現はすばらしいと思います。「神の平和」が私たちに与えられるとき、「神との平和」が実現します。わたしたちの世界には、平和が根本的に欠落しています。平和とは、ひとり一人の間に、それぞれの間に正しい関係が構築されることです。しかし、私たちは、そこで愛し合い、仕え合い、高め合うことに失敗しています。妬み、嫉み、軽蔑、無視、憎しみがあります。そこでは、自分自身を生きることができません。自分を出せません。自分が出せない・・・、それは、息苦しいことです。

★   平和とは、「よい関係」ということです。愛の関係です。愛のつながり。愛のまじわり。親と子が、愛で結ばれ、つながっているとき、平和です。お母さんと赤ちゃん、授乳中の二人の関係、それが平和です。お父さんの膝の上で遊ぶ幼児、それが平和です。赤ちゃんから幼児、そして小学生、高学年になれば、失われてしまう現実があります。大人になると、そんな平和など、まったくなくなって、「やるかやられるか」のような競争の世界で、ボロボロになって、生きることに疲れ果てる・・・。本当に、今こそ、人類は、平和を欲しています。神さまだけが、その平和を与えて下さいます。そのことを知っている教会は、まさに、平和の福音を証し、伝道します。そこに教会の使命、存在理由があるのです。

☆  先週は、岐阜、東濃地区に集中豪雨の被害が出ました。被害者の方々に主の慰めと癒しを祈ります。  今日、土曜日は、晴天です。そして、例年より早く、梅雨明けとのこと。明日も、晴天、気温も上昇とのこと! 山登り・・・、本当に、うらやましいです。まさか、右足首捻挫が、こんなにまで長引くとは・・・。

★  数年ぶりに、キャンプファイヤーができます。○○委員が作って下さった「しおり」に、こうありました。「相馬牧師の炎のショートメッセージ!!」炎かどうかは、分かりません。きっと、短くもありません・・・。でも、子どもたちの魂の深くに、主イエスさまのいのちの息、神の平和が吹きいれられることを、祈りつつ語ります。

☆  一昨日、○○さんが子ども讃美の、ギターの音合わせに来てくださいました。ギター(ウン十万円!とのこと)の伴奏での讃美!!これも、今年のキャンプの楽しみ、神からのプレゼントの一つです。