過去の投稿2010年12月5日

12月5日

★  12月に入りました。すでに、待降節が始まっていますが、いよいよ、クリスマスのシーズンです。個人的には、あっという間の一年のように振り返ります。しかし、よき一年の締めくくりは、やはり、降誕祭をどのようにお祝いできるのかということにもかかっています。まことに悲しいことですが、今年の降誕祭には洗礼入会者がおりません。(しかし、10月末より、洗礼入会に向けて、学びを始めている仲間が起こされてもいます。)この点においては、牧師、伝道者として神の御前に許しを乞うばかりです。しかし、来年度に向けて、今この時こそ、新来者、求道者との出会いを与えて頂ける最高のチャンスであることは間違いないと思います。いよいよ、今週土曜日は、「子どもの教会クリスマス会」です。さらに、次主日は、「ファミリークリスマス礼拝式」です。降誕の特別の集会が続きます。どうぞ、最高のクリスマスを神に捧げられるように、備え、励みましょう。

☆   先週の祈祷会で、ニカヤ信条の学びⅥを行いました。信仰について、思い巡らしました。神を信じること、それは、すでに奇跡です。つまり、徹頭徹尾、神の恵みの賜物であり、それが、他ならないこの私にあたえられたということです。ここに、「驚き!」が生じます。そもそも、神御自身を知ること、神御自身こそ、まことの驚きの対象そのものです。しかし、同時に、「この神を信じることができる、許されているこのわたし」の存在も又絶えず、驚きであり続けます。この驚きが失われて行くと、信仰が形骸化し、信仰の喜びもどこかに行ってしまいかねません。神に選ばれていることへの驚きを深めることが、信仰の正しい歩みであり、成長と言ってよいのです。旧約聖書、出エジプト記第16章に15節にこのような記事があります。「イスラエルの人々はそれを見て互に言った、「これはなんであろう」。彼らはそれがなんであるのか知らなかったからである。モーセは彼らに言った、「これは主があなたがたの食物として賜わるパンである。」「これは何だろう!?」ヘブライ語では、「マーン・フー」です。「何、これ!」です。そこから、天から与えられたこのしろい食物を「マーン」つまりマナ(ギリシャ語ではマンナ)と呼ぶことになったと聖書は言います。40年間、毎日食べていたであろうこの食物について、「慣れない」こと、恵みに対して慣れないことが、私どもの信仰の生命線です。信仰が与えられたことを、常に、日々、「有難いこと」そして「ありがとう!」へと結びつける感性が育まれることが、私どもの喜ばしい課題です。そして、神を探究する心、神の恵みを徹底して追求するところに、神学する喜びが深められて行くはずです。
   今朝、当たり前のように礼拝を捧げ、説教を聴き、聖餐にあずかるなら、神が私どもを恵みをもって叱って下さり、悔い改めさせて下さいますように。驚きをもって、新たな思いをもって、常に、神に、イキイキと向き合うことが出来ますように。「マナ、何これ!」です・・・。

★   ヨハネによる福音書第15章16節で、主イエス・キリストが、(父なる神が、私どもをキリストにあって救いの内に)選んでくださったご目的は、「結実」にあると語られました。その結実は、自分自身の存在です。神の前に作品とされ、手塩にかけて整えられています。そして、それは、どのような作品であるかと言えば、神の戒めである互いに愛し合うということです。愛の交わり、愛の共同体の形成が結実です。愛すること、愛されること、名古屋岩の上教会で深く体験することができるようにと、祈り続けます。

☆  伝道新聞には、「ハートステーション」の案内をも掲載しました。ハートステーションの状況は、ほとんど家内が中心で担っています。ただし、この半年余り、教会の外部からの問い合わせ、ご利用はほとんどありません。反対に、教会「関係者」からのハートステーションの利用(?)は、大変多く、家内が携帯を持つ時間は、相当なものがあります。今回、伝道新聞が配布されたことを受け、おそらくは、年末にかけて、何件かのお電話があるのでは、と思います。一番、案じることは、留守中への電話があった場合です・・・。火曜日、水曜日が活動日です。お祈り下さい。

★  先週、読書会の前、1時間ほど、有志で、伝道新聞の修正作業を行いました。けれども、全部を直すことは、できませんでした。その後、ひとりの委員が、ご自宅に持ち帰り、完成してくださいました・・・。また、ひとりの委員が、新聞配送センターに届けてくださいました。これは、伝道新聞13年の歴史のなかで、初めてのことです。来年は、さらに多くの奉仕者が与えられて、と期待します。

☆  11月の月報を見て、「新来者」の欄を見ながら、伝道の困難さに、新来者の少なさに、思わずため息が出るほどです。今年は、大学生が教会に来ません。皆で、友人、知人、家族をコツコツ誘う以外にありません。

★  先週の夜の祈祷会に、何年かぶりに、ひとりの姉妹が・・・!呼びかけます。祈祷会出席に励みましょう。