過去の投稿2011年4月11日

4月8日

★  先週は、開拓伝道開始第17周年の祝いの時を持ちました。1994年4月3日(復活祭)に、椅子も不揃い、説教卓もなし、まさに何もないところからの出発でした。ゼロからの出発というよりは、おそらくは、マイナスからの出発と言うべきだと思います。17年後、子らを含めて48名の礼拝出席者、午後の集会には27名の兄妹が出席されました。
   委員方は、前を向いて、教会設立を視野に入れた発題をなさいました。わたしは、言わば、後ろ向きでした。名古屋岩の上教会の「志」の継承。結局、これに尽きると思っているからです。その志とは、結局、「ここに神の教会を、ここに(聖餐を囲み)キリストだけを主と告白する慰めの共同体を形成させて下さい!」との祈りに示されています。それはつまり、この地上に聖書的教会を形成するということに他なりません。

☆  先週、毎週一回のいつものマンツーマンの洗礼入会志願者の○○兄、加入志願者の○○兄妹に共に集まって頂き、○○委員にも陪席していただき、入会のための学び会を行いました。私どもがすべての入会志願者と共に学んでまいりました、-皆様も覚えておられると思います-「試問会のために」のペーパーから学びました。あらためてここに記載致します。

四、 教会は「聖徒の交わり」によって形成されてまいります。そこでこそ、教会に生きる者の倫理が問われてまいります。教会は「赦された罪人の集い」であります。それゆえに、お互いに弱さや欠けがあります。それらを受け入れあう事が教会の交わりです。しかし同時に教会は、キリストの支配を明らかにするために集う交わり(共同体)ですから、この支配を妨げる言動・わがままに対しては、厳しく対処する集いでもあります。あなたは、これらの事々を理解し、私どもの教会においてキリストの支配を告白する聖徒の交わりの形成に仕える事を、喜びをもって志していますか。

五、 教会生活は喜びの生活です。キリストの恵みがあなたを全生涯にわたり、包んで成長させ、  信仰を全うさせ、終りの日の復活を聖霊によって保障してくださいます。しかしそのためにはあなたも主日礼拝式を中心とする教会の公的集会(祈祷会)を守り、個人的に聖書を読み祈りの生活の習慣を築く必要があります。あなたは今、その生活を恵みに支えられてしておられますか。
   ここに記された事柄は、洗礼集会志願者がそのときに、わきまえて頂くべきことではないと思います。キリスト者は、地上の旅を終えるそのときまで、このことを、自分自身の中に、くりかえし学び、体得する努力を重ねることです。17周年の懇談の折、さまざまな感慨を抱きましたが、わたし自身も、思わないところで、「志」実現のための「急所」になる姿勢を、入会試問会のときに確認する、この言葉の中に見出して、小さな驚きを持ちました。 「弱さを受け入れ合おう、わがままには厳しく対処・・・」「現住陪餐会員全員の祈祷会出席!」

   皆さまがお気づきの事と思いますし、あるいは、当たり前すぎることとして、何の意識もしておられないかもしれませんが、私は、父なる神さまのことを、「さま」と、通常は、お呼びしません。これには、はっきりとした、理由があります。ここに書いてもほとんど意味もなく、建徳的でもないので、詳しくは、記しません。かつて、「神さま」と、敬虔なかんじで、神をお呼びしながら、しかし結局のところ、そのクリスチャンが、本当には神を畏れず、従わないことに憤りを覚えたからです。神を「御神・おんかみ」とお呼びするようになったのは、岩の上開拓の時からだと思います。

   先週も「アンパンマン」のやなせ氏を、ご紹介しましたが、大震災の中で、テレビの世界で活躍する方々、音楽家の方々が、懸命になって、被災者の方々に励ましの「言葉」「音楽」を紡ぎ出しておられます。今、「絆・キズナ」という日本語が、「津波・ツナミ」という悲しい日本語に負けないくらいに、諸外国にも伝えられていると伺います。「がんばろう!元気を出そう!勇気を出そう!ひとりじゃないよ!大丈夫!」そのようなやさしい言葉が、「未信者」(これは、差別語のニュアンスが指摘されますが、決して、そのような意味で用いていません。むしろ、上述の「クリスチャン」より・・・。)の方々から、発信されています。3月17日だけ、特別の説教を行いましたが、本日も講解説教に戻っています。しかし、そのような肯定的な言葉を紡ぎだすことのできる「真実の言葉」こそ、神の言葉、御言葉にあることを確信する故に、そのような説教でありたい、あらねばと考えます。今まさに、日本の教会の真価が問われています。東北日本の復興・・・、それを云々するより、キリスト者たちには、日本の教会の真実の「復興」こそが先だと思います。「 今こそ、神の家から裁きが始まる時です。」(一ペトロ4章17節) 私どもは、先ず、岩の上から、日本キリスト改革派教会からとなります。