過去の投稿2011年4月24日

4月24日 復活祭

★  受難週の歩みの中で、キリストの十字架の救いの力を、いよいよ、味わわされました。もしも、神の御子が十字架の死を苦しんで下さらなければ、今回の悲劇に対する真の慰めは、あり得ないと思わされます。しかし、イエスさまは、事実、神のおそるべき刑罰を私どもの代わりに受けられたのです。事実、そのイエスを、父なる神は、ご復活させたもうたのです。ここに人類の唯一の慰め、希望、救いがあります。ハレルヤ!

☆  皆さまのお祈りによって、東北中会(宮城県)への問安の旅路が守られました。早朝4時までにICに入れば、深夜割引が受けられますので、あまり眠れないまま、出発しました。直前まで3人で赴く予定でした。  それによって交通費の支出も約束されていましたので、中会予算のほとんどを教師見舞金に充当できるものと思っていました・・・。トイレ休憩以外に、休むことなく交互に運転しながら北上。しかし、トイレの中で、偶然、緊急車両許可を受けている方への張り紙を目にしました。念のために持っていた許可証を提示すると、なんと、無料に! 19日は、仙台教会に宿泊予定でしたが、有効期限19日まで・・・。(下記、参照。)

★  今回の大震災、「地震だけだったら・・・、あってくれたら・・・」と、何十回もつぶやいていました。人が暮らしていたその面影すら消失させてしまった被災地・・・。40日を越えてなお、避難所で不自由をしいられている多くの被災者の皆さまの現実・・・。 祈り続けることの中で、私どもが変えられて行くことを求めます。

★  「改革派中部」に寄稿を求められました文章を、ここに記載致します。【東北中会(宮城県)問安を終えて】 
【 2011年度第一回定期会にて、議長書記団から、東北中会(宮城県)問安使派遣の提案を提出いたしました。多くの質疑が起こりましたが、提案文の修正を経て満場一致可決されました。

 4月18日(月)午前3時50分、東北中会常任書記のご指導、大会緊急対策局との連絡に基づき、議長の私と副書記の梶浦和城教師とで、レンタカーで出発いたしました。林教師(亘理)、坂本教師(北中山)、吉田教師(仙台)そして白津教師(石巻)を問安させていただくことができました。25万の予算の中で、1円でも多く「教師への見舞金」をお渡ししたいと願い、東北中会常任書記の坂本教師のご指導を賜りながらも私どもの責任で、状況に鑑みつつ合計21万円をお贈りさせていただきました。

   さて、記したいことは山ほどあります。しかしここでは、ひとつに絞って私見を披歴致します。石巻伝道所の白津教師は困難な伝道地にあって、全生涯を捧げ、福音の灯をかかげ続けて来られました。その会堂が、 津波の被害に遭われました。自給開拓伝道、それがどれほど過酷なものであるか・・・。私自身のわずか5年ほどの経験など、まったく比べようもありません。 ヘドロの臭いがなおこもる聖なる礼拝堂で、先生ご夫妻の証をうかがいながら、涙をこらえるのに必死でした。牧師どうしであればこそ、伺えた証でしたが、もし、録音できていたのなら、日本キリスト改革派教会の全教師、役員たちも聴かなければならないと思わされました。「自給開拓伝道者魂(根性!という言葉が語られました・・・)」みなぎるものでありました。

「これほどの被害を受けられたのですから、手直しをするのではなく、大会の支援を受けて、新会堂を建てるべきでは・・・」「お金をもらって、そのようにすることなど考えられません・・・」(筆者の記憶の中のことば)激しく心揺さぶられました。このような牧師が、日本キリスト改革派教会におられる喜び・・・。しかし、それを知っていながら、何もしてこなかったわたし・・・。

 また、被災後、ただちに沼津の地より、OPCの宣教師方がトラックを自ら運転し、満載の救援物資を届けてくださったこと。何より、主日礼拝式を共にされ、感激の涙の中で礼拝を捧げられたことなども、証してくださいました。ここにまさに、隣人となるキリスト者、神の家族の姿を見せられた思いでした。初動を怠った私どもを反省すると同時に、今後、長く隣人となるべきことを、改めて示された思いが致しました。

   定期会閉会祈祷で、ひとりの教師の祈りに、心からアーメンと唱えました。それは、「教会の悔い改め」についての祈りでした。私どもの信仰のあり方を真実に悔い改めることがなければ、私どもの教会が獲得すべき真実の将来は、おそらくないでしょう。神の御前に、悔い改めの恵みを共に祈り求めるところからのみ、私どもの教会の再生は始まると思います。

  中部中会としても、東北中会、そして彼らに与えられている被災地への福音伝道の使命を共に担うために、何ができるのか、なすべきなのかを、共に祈り求めたいと思います。

   はからずも、緊急車両許可証の提示によって高速料金が無料になりました。しかし、有効期限が19日までのため、夜を徹して運転し午前5時に帰着いたしました。】