過去の投稿2011年7月12日

7月10日

 ―牧 会 通 信―

☆  朝夕の祈祷会の折、先週、来られた学生さんの私宛てに頂いた礼拝への感想のメールをご紹介いたしました。これは、ご本人の了解を得て、公開させていただいています。とてもうれしく思います。
 送迎のご奉仕をして下さる兄妹に心から感謝致します。私どもの教会は、残念ながら、私どもが友人知人を御誘いしなければ、ふらりと来られる方はほとんどいらっしゃいません。それだけに、来られた方々を、心から「おもてなし」する思い、配慮にあふれた教会へと成長したいといよいよ思います。相生山駅ができたとは言え、なお、歩いてくるには、なかなか大変です。これからも、送迎奉仕は、私どもの教会の伝道にとって必須の奉仕となるかと思います。しかし名古屋第二環状線の開通は、劇的な移動時間の短縮となりました。

☆  夜の祈祷会で、もう一人の学生の「ことば」をご紹介しました。あるコメントカード(講義への感想)にこのような「ことば」が記されています。
 「~それから、誰も予想していなかった、東日本大震災の被災者たちは、本当に今、何もかも失い、自分の居場所がないという絶望の状態に面していると思います。  そんな人たちへカイロス(※充実した時間の意味)を求めるために礼拝をして、イエスがいてくれる場所とイエスとの交わりがある時間を持つといいんだよと、そして、あなたは一人じゃない、なぜなら、神はいつもあなたのそばにいてあなたを愛しているからだよと教えてあげたくなりました。」  
 これは、キリスト者の「ことば」ではありません。しかし私は、既に信仰を告白しているのではないかとすら思ってしまいました。驚きと喜びと共に、むしろ私どもこそ、深く問われる思いが募っています。
 宮古市で、一軒一軒仮設住宅にいらっしゃる方を訪問する岩塚牧師に「聖書を読みたい、祈って欲しい」と、懇願する声・・・。そして、ひとりの学生が、聖書のメッセージに共鳴して、このように願ったその思い・・・。非キリスト者の間で、心の奥底で響き合うものがあるように思います。私は、講義においても語りました。「主イエス・キリストは、聖霊なる神は、被災地(者と共に)にいてくださる。」この日本、この滅びゆく時代の中で、まさに立ち上がっていてくださることをいよいよ、知らされた思いです。

★  先週、礼拝式後、ただちに東日本大震災ディアコニア支援室主催の報告会、懇談会が開催されました。5月になされた亘理伝道所へのディアコニア活動を文書だけではなく、写真と奉仕者の生の声をもってご報告し、今後のディアコニアへのさらなる展開を目指してなされました。あれから、早くも2か月が経ちました。被災地を忘れた日は、ただの一日もありません。皆さまも同じことと思います。しかし、とりわけ、現地に立った奉仕者たちは、神からの問いかけをさらに受けられました。これからディアコニア支援室が、具体的なプランを提示してくださるでしょう。すでに高齢世代(!?)の兄弟が、「わたしもあのとき、いっしょに行きたかったけれども、また、次もあると思いました。今度は、運転を・・・」。とても励まされました。もとより、たとい、現地に行かなくとも、「ここ」が、(一般的にいうところの!)「ボランティア・センター」になりうることを思います。

☆  中部中会の臨時会で、議長書記団よりの提案「ディアコニア支援委員会」が大多数可決されました。本当に、ホッとしています。今月24日の読書会では、皆さまにお配りした、西牧夫牧師の神学レポート「ディアコニーの神学」を読みます。信徒の手引きにこう記しました。「カルバンにも深く影響を与えたと言われるマルティン・ブーツァーは、「ディアコニアは教会のしるしである」(「キリストの王国」)としました。もし教会が、愛の執事的奉仕へと会員を訓練し、その実践を励ますことを怠るなら、はたして真の教会であるのかどうか、問われる事態にさへなるでしょう。」西先生のレポートは、まさにマタイによる福音書の講解説教によって礼拝式を捧げている私どもにとっても、「マタイの神学」を学ぶ貴重なときとなると思います。24日をお楽しみに。

★  次週、子どもの教会のキャンプです。先週、かけこみで、参加してくださる地域の子らが起こされたようです。伝道が主目的で始まったキャンプ・・・。安全でなにより楽しい、そして霊的なキャンプとなりますように。

☆  カリグラフィー教室が終わりました。伝道のための集いです。聖書の御話を家内とわたしが一度ずつ担当しました。今回は、「キリストへの時間」会報もお渡ししました。○○委員と○○兄の証が掲載されています。今回の会報は、ぜひ、トラクト代わりにお用い下さい。

★  2週前から、説教開始の時から、上着を脱いでいます。ただ先週の聖餐執行の折には、再び着ました。 どなたからも感想を受けていませんが・・・、いかがでしょうか。節電の夏です。しかしどうぞ、クーラーと扇風機で、熱中症にだけは、十分にご注意くださいませ。ご自愛くださいませ。