過去の投稿2013年9月4日

9月1日

★  先週の読書会は、本当に嬉しく感謝な時でした。多くの会員が残って、教会の課題と使命について、自民党憲法改正草案を読みながら、学ぶことができました。しかも、これは、教会の歴史の中で、初めてのことですが、未信者の方々にも個人的にお声かけをさせていただき、4名の方が集って下さいました。そして、その方々のご意見や活動などについてもご報告を頂くことができました。まことに尊敬すべき方々ばかりでした。これから、いよいよ、市民の皆さまと広く、深く共に手をたずさへて「人類普遍の価値」(それは、まさにキリスト教的価値そのもの!です。)に基づく、日本と世界の構築のために、協力し合いたいと願います。

   ひとりの方が、「このような学びをされる方が、こんなに近くに大勢いることを知って、本当に励まされました」と仰いました。「9条の会」の方からは、「緑区は、多くの学区に「9条の会」が組織され、この会は、思想信条、政党党派など一切、問わず、9条を守ることが大切だと考えるすべての人が加わることができる」と、ご案内もいただきました。

草案の「正体」は、9条の改悪です。その改悪の目的は、一つです。アメリカとともに戦争する国となるということです。そのために、他のさまざまな条項に手をつけたのです。そして、「そのために」がさらにもまして、醜悪なものです。この自民党草案なるものは、憲法の「破棄」以外のなにものでもないと申しました。それは、「改正」「改悪」などの範疇には入らないからです。日本国憲法を破棄して、「まったく新しい憲法」(それは、現代版大日本帝国憲法の復活です。)をつくろうとする企てです。近代立憲主義とは、「民が公に守らせる最高法規、政府の権力濫用を「縛る」ための憲法制定による政治形態です。「改正草案」は、それを真逆にしているのです。日本国憲法は、当然ながら憲法「改正」を認めます。しかしながら、私どもの憲法は、この憲法によって明らかにした人類多年の努力によって勝ち取った人類普遍の価値を破る憲法と法律は、断じて認めてはならないと規定しています。自民党草案なるものは、日本国憲法への、言わば「クーデター」のようなものです。自民党の皆さんは、国民を「ばか」にしておられるかもしれません。しかし、この事実を、多くの市民のみなさんに伝えれば、今の危機的状況を打開する可能性はまだまだあります。そのためには、まさに、教会だけの戦いにするのではなく、市民と協同する道を切り開くことです。牧師が、出て行く模範を見せることは、意味があります。ただし、信徒の皆さまこそ、その第一の使命を与えられているはずです。もとより、被災地ディアコニアのように、この面でも、なお、リーダーシップを取る必要があることも覚えていますが・・・。

   ○○委員が報告された○○長老は、その講演で「今日の学びを、教会に持ち帰って、兄弟姉妹と分かち合うこと。そして、さらに広く分かち合うこと」と訴えられました。私どもの場合は、これまでの積み重ねのなかで、教会とは、神の平和をつくりだす共同体としての自己理解を持っていますから、今回のような集会の大切さを今さまら、言うまでもありません。(新しく洗礼を受けられた方は、是非とも、積極的にこの伝統と重要性を学びとって頂きたく願います。出席がかなわなかった方は、ぜひ、レジュメを熟読してください。質問やご意見は、どんなに小さなことでも委員や牧師にお分かちください。)ただし、今回のように未信者の方をお招きする集会の開催については、こんなにも出来ていなかったのだ・・・と、自己批判する思いが強くあります。 これを機に、いよいよ、情報を発信できる教会、また、市民の皆さまに熟議、議論、学びを提供できる教会へといよいよ成熟させて頂きたいと、主に祈り願います。

☆  今回、2006年5月に中部中会世と教会に関する委員会が公にしました、「日本キリスト改革派教会は、【憲法9条・20条】に立ちます」のパンフレットを再印刷してお配り致しました。私どもは、これに先立って、独自に伝統新聞で、地域社会に公に致しました。今回の草案は、当時の自民党憲法草案より、さらに「過激」に戦争国会体制へと傾斜しています。「自衛軍」が「防衛軍」になっているのは、ほんの一例です。

★  第10回のディアコニア報告をお読みください。私どもは、今回の奉仕を通して、聖霊は、福島(相馬市)の被災者支援へと導かれたことを確信させられています。もとより、これまでの仮設の皆さまとの交流や支援を止めるわけでは決してありません。しかし、山元町の隣に、「支援過疎地」がある現実を知らされた今、この出会いを大切にしたいと思わされています。現地での奉仕者の声を会員全員に深く共有することは、どの場合でも容易ではありませんが、共に祈りを深めてまいりましょう。

☆  次主日は、夏期休暇で不在となります。おそらく、3年ぶりかもしれません。牧師招聘条件の中で、牧師休暇の点で、他の教会と比べるのは、あまり宜しくないのですが、牧師に優しい教会の一つだと思います。