過去の投稿2014年6月29日

6月29日

★   6月最後の主日となりました。伝道月間は本日が最後です。教会の年度から言えば、上半期が本日で終わります。1年の歩みの早さに、たじろぐ思いがいたします。主の御前にどのように歩むことができたのか、教会としての歩みはどうであったのかを思います。 「聖霊の力あふれる明るい教会」年報表紙に記載されている年間目標です。教会の歴史の位置づけとして「-開拓伝道20周年記念・教会設立1年目―」と掲げています。その下には、「開拓の原点を徹底し、ディアコニアに生きる教会を深め、日本キリスト改革派教会創立の原点とその展開をめざす」とあります。 「明るい教会」とは、福音の支配、つまり、キリストの霊でいらっしゃる聖霊のご支配に喜んで服すことです。消極的に言えば、聖霊がお働きくださる御業の邪魔をしないことです。神の言葉の支配と言ってもかまいません。そのために、御言葉の恵みを分かち合い、常に祈りあう空気を教会の交わりの当たり前の姿勢と、整えることです。寄ると触ると、主の御業を数え、分かち合い、感謝する・・・、霊的な家となることです。

☆   開拓伝道20周年という歴史の中で、私自身がもっとも問われているのは、洗礼入会者のことです。15日にお一人の新来者が導かれました。どんなに感謝し、喜んだことでしょう。しかも、22日にも続けて来て下さいました。(ちなみに、チラシの中で、「アナと雪の女王」のことが、背中をおされたと言うことでたした。)  本日、会員の友人、知人が導かれるか・・・、祈り続けています。使徒パウロは、ローマの信徒への手紙第1章15節以下でこう語っています。「私は、ギリシヤ人にも未開人にも、知識のある人にも知識のない人にも、返さなければならない負債を負っています。ですから、私としては、ローマにいるあなたがたにも、ぜひ福音を伝えたいのです。 私は福音を恥とは思いません。福音は、ユダヤ人をはじめギリシヤ人にも、信じるすべての人にとって、救いを得させる神の力です。」(新改訳)「返さなければならない負債」は口語訳、新共同訳では、「果たすべき責任」です。負債の思い、それは、このような罪人があるがままで救われたという恩寵経験、恵みの理解に基づきます。

★   調査したことはありませんが、日本の教会において、おそらく10名の「新来者」の中で、洗礼を受ける方は、お一人未満なのではないかと思います。2013年度の大会統計では、72名の成人受洗者です。142教会・伝道所ですから、一教会、0.5名です。全教会で、いったい何名の「新来者」(他教会員や会員縁者等を除外し)が、主日礼拝式に出席されたのでしょうか。東京、大阪、神戸地区以外では、とても少ないのかと思います。四国や東北では、そもそも道を歩いている人が少ないのです。シカシ・・・。少なくとも名古屋、この町には、人がたくさんいらっしゃいます。誰の責任・・・ではなく、教会の責任として、福音と言う最高の宝、絶大な富を人々に分かち合いましょう。

☆   洗礼入会者を第一としたことは、決して「信仰告白者」のことを軽んじているわけではありません。先週の学び会でも、挙げられた東方教会のロシア正教では、ソ連時代の迫害下、ロシア正教の存続に対する確信は揺るがなかったと言われます。何故なら、正教の信徒の子どもたちは、必ず、正教を受け継ぐという確信があったからです。これは、東西両教会の教会形成の基本中の基本です。だからこそ、家庭における教会生活(礼拝指針の学びより)が大切となります。先週、契約の子らに、聴いて欲しかった・・・、「ありのままで信仰告白に・・・」との牧者の切なる祈りと願いがあります。

★   政府と与党による日本を破壊する動きを止めることができません。国政選挙がないことを良い事に、総理大臣や政府が国家を「私物化」しています。まさに、専制国家に等しいと思います。「デモ」をする以外に抗議の意思を示せない市民です。しかし、為政者たちは、それを「テロ」呼ばわりすらします。むしろ、彼らこそ、戦後のもっとも基本的な9条の保持による平和国家としての体制を転覆させようとしています。言わば、革命に等しいことをするのです。集団的自衛権を認める閣議決定は、今週初めになされようとしています。祈祷会で祈りました。しかし、行動することがなければ・・・と、翌日、公明党の山口代表、北側氏、閣僚の太田氏、名古屋選出のいとう氏のホームページから、意見を伝えました。キリスト者として市民として、名古屋岩の上教会として行動する必要性を思います。そして何より、中会・大会として、今こそ、声を挙げるべきです。

☆   愛知県在住の作家、諏訪哲史さんをご存知でしょうか。芥川賞作家で愛知淑徳大の教員でもあります。朝日新聞に隔週でコラムを執筆しておられます。今週の作品は、12年7月の「愚かな核の国」に次いで、鳥肌が立ちました。「恥を知れ、政府の人殺しども。」と結ばれています。閣議決定した者から戦場に行くなら、彼らは署名できるのでしょうか。この作家の姿勢に、私自身の姿勢も問われる思いです。掲示板を・・・。