本日、牧師は、東釜山老会(=中会)の教会で説教をしています。韓日合同教師研修会は、昨年は日本で行われましたが、今年は、東釜山で開催され、中部中会からは実に11名もの牧師が参加することとなりました。これほどまで多くの教師が、主日を空けるのは、空前絶後ではないかと思います。わたし自身も予期していませんでした。発題者として選ばれなければ、おそらく伺わなかったと思います。また、昨年、震災のための義捐金を頂いたお礼を申し上げることも意味があります。この献金がなければ、おそらく中部中会ディアコニア支援委員会は、立ちあげられなかったと思うからです。わたし自身は、オブションの旅行は参加しません。名古屋圏における日韓協力開拓伝道のよい展開のための今回の訪問団です。ただし、3:11以前に計画されたこの企ては、慎重の上にも慎重に準備、検討を重ねる必要があると思います。
☆ 先日、渡辺委員から、B4裏表一枚のプリントを頂きました。「豊明教会長老候補者のための学び」のプリントです。2001年12月27日に行ったものです。その存在をすっかり忘れていました。改めて読んでみまして、当伝道所のためにもなお有効と思いました。この欄で、4回にわけて、紹介させて頂きます。なお一部、補足、校正を加えました。
◆【これまで、長老主義等について、木下教師からじっくりと学び続けて来られたと思います。しかし、今、小会を組織するにあたり、中部中会の他の教師から学びを受けられる事は、とても大切なことと思います。もっともわたし自身は、その任にふさわしくありませんが、特命委員としての職務の故に、ひと時、ごく簡単に学びのおさらいをしたいと思います。】
Ⅰ 長老主義教会の本質 (添付資料「教会の原点を考える」中部中会40周年記念誌所収)
①「長老主義政治・長老教会」とは何か。
a 「Presbyterianism・Presbyterian Church」 「にする教会の政治形態(体制)。
・Presbytery(プレスビテリ)=長老会=中会によって、キリストの権威・統治・主権を明らか
b 「教会会議の段階的構成」
・大会・中会・小会による段階的な教会政治。
「大会」が主に扱うものは、教会憲法(信仰告白・政治規準などの教会規定)の制定です。さらに、日本キリスト改革派教会を代表して、対国家また国内外の諸教会と折衝します)
「中会」(長老主義にとって決定的に重要な会議。各個教会の教師と長老たち(現住陪餐会員50名以上であれば、もう1名を選出可)が議員となり、諸教会の法治権を統括、監督します。丁寧に言えば、単なる会議ではなく、中会こそが教会的権能の担い手です。いささか乱暴な表現ですが、「中会は教会」です。少なくとも「全体教会」と理解します。)が扱うのは、教師の任職。諸教会伝道所をふさわしく(霊的に)監督、統治します。したがって、その教育、伝道ほか、教会形成を助けるための言わば母体としての働きを担います。小会の記録を調査して、福音に基づいて教会形成がなされているのか、配慮します。)
「小会」(各個教会における長老会議。)が扱うのは、教会の霊的統治です。何よりも大切なのは、会員の移動です。つまり、洗礼入会者の教育、試問です。その他、会員の牧会、訓練(信仰と生活の指導)。教会教育、伝道、子どもの教会の管理、特に契約の子への配慮、その他、教会形成を担う主体としての働きを担います。
ちなみに、小会のない教会のことを、「伝道所」と呼ぶわけです。
c「中会なくして教会なし」
教会設立を行い、教師を就職させ、教会役員である長老、執事を試問し、任職させるのは、中会です。(実際には中部中会から派遣される【特命委員】が執行します。豊明のときは、私が特命委員でした)つまり、各個教会の言わば母体です。教会に与えられた霊的な権能の中で、最大のものは、罪の赦しの宣言、つまり洗礼の礼典の執行です。それを担うのは、教師です。教師の任職は、中会の権能です。ということは、中会がなければ、各個教会、伝道所の霊的権能は、言わば、宙に浮いたものとなるわけです。】◆