★ 本日は、臨時会員総会を開催いたします。1994年4月の第一主日、ちょうど、復活祭に細口(旧町名)のビルの一室で始めた開拓伝道から19年。ついに、この日を迎えます。最初の日から思えば、感慨無量です。19年もかかりました・・・。はるか厳しく遠い道程でした。一方で、日本の伝道の歴史からみれば、現代は、まさに最も伝道困難であるといわれます。また、教会から伝道所へ「種別変更」を余儀なくされたり、伝道所の合併という事態もあります。それを思えば、まことに神の憐れみです。何よりも、「わたしはこの岩の上に教会を建てる」とみ言葉において宣言された主イエスの御心が実現したというべきです。私どもはその証人なのです。証人とは、口をくわえて主のみ業を見ていたということではありません。まさに、私ども自身が、主の霊の家の生ける石として用いられたのです。私ども自身がキリストの体なる教会そのものとして用いられたのです。私どもの全存在が、主の約束のみことばの中に組み込まれたのです。地上に唯一の聖なる公同の、使徒的教会の一枝として、存在させられたのです。厳かなる思いを持ちます。
☆ 先日、渡辺信夫先生から、わたしが神港教会で講演した講演パンフレットをある方を通して読んでくださったその感想をメールでいただきました。私からは、近況を報告させていただきました。先生から、私どもの小さな開拓伝道の実践と歴史を、日本における大きな意義として私ども自身が考えてくださいという意味の励ましの言葉が記されていました。渡辺先生は、ほんとうのこと、しか仰らない先生です。つまり、軽々と評価なさらないのです。それだけに、そして何よりも尊敬する牧師だけに、嬉しく思いました。教会の牧師、キリスト者は、どこまでやっても、どれほどやってもある「達成感」を地上で見ることは、きわめて困難です。しかも現代日本の状況ではなおさらです。しかし、一つの霊的な節目、岩の上教会にとっては、小さいけれども歴史的な大きな節目を本日、迎えます。みなさまと共に、主イエスのご臨在の前に、神の御顔の前に、おごそかなひととき、会議そして礼拝を捧げましょう。
★ 先週、一泊で仙台にまいりました。震災後、何度、仙台に来たことでしょうか。しかし、いつもトンボ帰りでした。しかし昨晩、いつも心にあった、ひとりの日本キリスト教団の牧師と数年ぶりでお会いしました。市内の教会ですから、すぐに、ホテルに来てくださいました。私どもが単立時代にお世話になり、またまさに私自身は「同志」として、親しくさせていただいた先生です。10年余りかけ、仙台に赴任した一つの大きな目標を達成することがほぼ確実になっていることの証を伺いました。これもまた、大きな感謝でした。先生は、巨大教団の責任ある立場。私は小さな開拓伝道の牧師です。置かれた場が違いますから、疎遠になってもおかしくありません。しかし、久しぶりに直接、ファミレスで、お話を伺いながら、昔、同じようにファミレスで、日本の教会をどうするか・・・。自分の遣わされた教会をどうするか・・・真剣に、議論しあったことを思い起こしました。私どもの教会の歩み。それは、本当に、小さなものです。しかし、同時に、私自身は常に、「この日本に神の教会を!」との祈りの中で、歩んでいます。そしてそれは、やはり、遣わされたこの岩の上教会が出発点でありゴールなのです。あたらしい出発を迎えようとしています。志を高くし、また一つにして、「ここに神の教会を、ここにキリストだけを主と告白する、慰めの共同体を」との祈りを深めてまいりましょう。
★ 契約の子が新しく生まれました。子どもたちは、教会の宝物です。「契約の子」これは、おそらく改革派教会の特徴的な呼称です。私どもは、救いの契約にもとづいて救われました。救いは神の主権的な契約、一方的な恵みの約束です。キリスト者の子どもは、契約の子です。逆から言えば、親は契約の親です。聖書にもとづき、契約の親や、その子のためにみことばの乳を与えなければなりません。義務です。しかし、これはごく当たり前のことです。生まれた赤ちゃんにお乳を与えない親がいるでしょうか。それと、同じように、私どもにとって、契約の子に「教理」を教えることも義務です。今、大会教育委員会(カテキズム作成小委員会)は、新しい子どもカテキズム作成のために励んでいます。今の子どもカテキズムも、数千冊発行されたと思います。10年余り、用いられました。今度のものは、大会として公にします。親と子が、カテキズムを口ずさむことによって、神の愛と恵みに心から感謝し、主と共に歩み、主のために、隣人のために奉仕に生きる人間教育の武器となることを願います。教理を教えること、それが、子どもへの愛です。子どもたちは、どれほどまでも愛されることを欲しています。愛して愛して愛しぬくことが、必要です。父なる神の愛を私どもも深く、受けて、愛することを学び、実践したいと願います。